- わたしの心魂は産まれたての卵。
新しいいのちがずっとずっと底の方で
うごめいているのが聴こえるんだ。
でもね、この卵はとっても壊れやすくて
どうしたらいいかわからないほど壊れやすくて
優しくされすぎても硬く閉ざされてしまうんです。
それはどうしてなの?なんて愚問はもうたくさん。
わからないんだから
…単純に素朴にわからないんだから…
それはね、創世記で神が世界を7日間で造ったってあの話、それぐらいわからないことなんだ。
でもね、神はたしかにわたしに生命をくれた。
弱くてとっても壊れやすい生命を。
あの時わたしが心魂痛んでいたときも
たしかに哀しみのずっとずっと底の方で
新しいいのちをくれたのも神だった。
わたしはふと
『神は姿も見えないし声も聴けない。でも神はその人にいまいちばん必要な人を与えてくれるんだよ。』と言ってくれた大先輩の言葉を思い出していた。
そう、これからも、わたしが鬱状態で言葉を発することができなくなったとしても
わたしにはいま必要な人たちがたくさん与えられている。
支えられている。
わたしの哀しみのずっとずっと底の方で、神は
今度はどんな新しいいのちを与えてくれるのでしょうか。
その産声を聴けるまでは
わたしはぜったい死なない。
- いえす『いのちの産声』
8月1日 闘病の床にて執筆。


