ろごすの泉-ファイル0050.jpg

- わたしの心魂は産まれたての卵。
新しいいのちがずっとずっと底の方で
うごめいているのが聴こえるんだ。

でもね、この卵はとっても壊れやすくて
どうしたらいいかわからないほど壊れやすくて
優しくされすぎても硬く閉ざされてしまうんです。

それはどうしてなの?なんて愚問はもうたくさん。
わからないんだから
…単純に素朴にわからないんだから…

それはね、創世記で神が世界を7日間で造ったってあの話、それぐらいわからないことなんだ。

でもね、神はたしかにわたしに生命をくれた。
弱くてとっても壊れやすい生命を。
あの時わたしが心魂痛んでいたときも
たしかに哀しみのずっとずっと底の方で
新しいいのちをくれたのも神だった。

わたしはふと
『神は姿も見えないし声も聴けない。でも神はその人にいまいちばん必要な人を与えてくれるんだよ。』と言ってくれた大先輩の言葉を思い出していた。

そう、これからも、わたしが鬱状態で言葉を発することができなくなったとしても
わたしにはいま必要な人たちがたくさん与えられている。
支えられている。

わたしの哀しみのずっとずっと底の方で、神は
今度はどんな新しいいのちを与えてくれるのでしょうか。

その産声を聴けるまでは
わたしはぜったい死なない。
- いえす『いのちの産声』
8月1日 闘病の床にて執筆。
ろごすの泉-ファイル0048.jpg

- おまえは
あらゆる憐憫やあらゆる同情を射殺せよ
それらは愛ではない
おまえは
あらゆる甘いささやきやうるんだ瞳を射殺せよ
それらは偽りにすぎない
おまえは
あらゆる不条理や理不尽を
しかと承認し、また射殺せよ
それらに対して、おまえはあまりにも無力であることを知れ
しかし、憎むのではなく
愛し、祈れ
愛(アガペ)をただひとつの銃弾として
それらを射殺せよ
- いえす『愛と銃弾』
10月14日、病床にて執筆