主なる神はアダムを呼ばれた。『どこにいるのか』
旧約聖書(新共同訳)創世記三章九節より。
1945年、わたしたちの世界は核兵器を開発することに成功しました。核という力を初めて具体的に人間が手に入れた瞬間 です。
そのとき神はわたしたちに果たしてなんとおっしゃったでしょうか?
きょうの聖書の九節に、『どこにいるのか』という、わたしたちに対する神の言葉が記されていますが、これは、わたしたちがいまどういう立ち位置で生きているのか、いのちに向かっているのか、あるいは滅びの方に向いているのか、という、きわめて真剣な問いかけです。
66年前のあのとき、神はわたしたちに『あなたはどこにいるのか』と問われたはずです。しかし、わたしたちはその問いかけに答えることなく、核開発に邁進し、二度の核兵器による被曝にもかかわらず、七十年代からは『核の平和利用』の名のもとに、今度は『原子力発電』を始めるにいたりました。
『あなたはどこにいるのか』この問いかけはこのときにも真剣に問いかけられた問いだと思います。
今年3月、東北大震災で福島第一原子力発電所が崩壊し、決してあってはならない放射能事故が起きてしまいました。
いまこそ、この『あなたはどこにいるのか』という神からの問いかけにわたしたちは真剣に答えなければならないときにきているのではないでしょうか。いのちか、さもなくば滅びの道を歩むのか。
必要な電気エネルギーを生み出す方法はまだいくらでもあります。神が備えてくださった風・水・火・太陽、これらの力で、わたしたちに必要な電気エネルギーを生み出すことは充分可能なのです。
わたしはここにいる皆さんの世代に核とその脅威を残したくありません。だからきょうの神からの問いかけ『あなたはどこにいるのか』をわたし自身に対する問いかけとして聴いていきたいし、答えなければと思っています。皆さんも一緒に神の言葉に耳をすまして、これからのわたしたち自身の未来を考えていきましょう。


