おはようございます。
死天山(死出の山・針の山)を越えた先に、この世とあの世の境となる『三途の川』があります。
三途の川は、この世での行いによって三通りの渡り方があるので『三途の川』と呼ばれ『三つ瀬川』や『葬頭川』とも表記されます。
また、本来『三途』とは、地獄・餓鬼・畜生の『三悪道』の意味でしたが、いつの頃からか、三通りの意味に置きかえられ『三途の川』として使われています。
①有橋渡(うきょうと)
善人は、地蔵菩薩に導かれ、三途の川に架かる橋を渡ることができると言われています。
②山水瀬(さんすいせ)または浅水瀬
一般的には、腰ぐらいまでの浅瀬、小川となります。
③江深瀬(こうしんせ)または強深瀬
罪深い人は、罪の深さに応じて川も深く、広くなり、流れが早い川を渡らなくてはなりません。
一説には、水を司り、仏法を守る龍神さまが渡る者の罪を見極め、三途の川の水位を変えているとの言い伝えもあります。
また、あまりにも罪が深く三途の川を渡れず流されてしまうと、その先が滝になっていて『永沈』という、水攻めの地獄に落ちてしまうとされています。
ちなみに、落ちきるまで２０００年かかるといいます。
三途の川を渡り終えると、あの世の門番とも言われる『脱衣婆』(だつえばあ)と『懸衣翁』(けんぬおう)そして『衣領樹』(えりょうじゅ)があります。
脱衣婆が死者の着物を脱がし、懸衣翁がその着物を衣領樹に掛けます。
罪の重さによって枝のしなり方が違い、その罪の重さが閻魔さまに報告されるそうです。
三途の川の橋を渡った方は、着物が水に濡れていないので枝はしなりにくく、罪深い川『江深瀬』を渡った方は、びしょ濡れなので枝がよくしなります。
しかし、あの世にも悪さをする者がいるようで、自分の濡れた着物を他人に着せようとします。
自分の罪を他人にきせる『濡れ衣を着せる』という言葉の由来とされております。
現在は火葬後に骨あげ、収骨の儀があり、箸と箸でお骨を骨壺に納めますが、これは無事に三途の川の『橋』を渡り、迷うことなく成仏できますようにという祈りが込められた儀式となります。
《地獄絵めぐり・開帳期間》
８月１日～８月２０日まで
《拝観時間》
午前９時～午後５時まで
《拝観場所》
清瀧寺本堂
《駐車場》
約２０台
◎絵解き不可日
８月３日・４日・１０日・１２日・１３日・１７日・１８日のは、棚経や施餓鬼会のため昼過ぎまで（場合によっては夕方近くまで）１９日は終日絵解き(解説)が難しくなります。
また、６日・９日は、ツアーや団体参拝の予約があり、予約の方々を優先して絵解きをします。
◎拝観不可日
８月１５日は、施餓鬼会のため、終日、拝観や絵解きが難しくなります。
◎御開帳・限定御朱印
熊野観心十界曼荼羅・十王図の御開帳・限定御朱印を書き置きにてご用意しております。
◎写真撮影
熊野観心十界曼荼羅・十王図とも、フラッシュ無しで撮影が可能となります。
◎拝観料
拝観料は、いただいておりませんので、どうぞお気軽にお参りくださいませ。