猫のいる涅槃図☆ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。


昨日から春の御開帳『猫入り涅槃図』の拝観が始まりました。


通常、涅槃図に描かれることが少ない『猫』がいる涅槃図なので『猫入り涅槃図』と呼ばれています。



ネコを描かない由来としては、次のようなお話しが伝えられています。


お釈迦さまが病気になり、危険な状態になった時、天界にいたお釈迦さまの実母・摩耶夫人は、天の神々と相談して不老長寿の天界の霊薬を作り、お釈迦さまのもとに投げて与えようとしました。


しかし、天界から投げられた霊薬は、木に引っ掛かりうまく届きませんでした。

(沙羅の木や犬柘植、柊など諸説あり)



近くにいた鼠が、天の神々からのお告げを聞き、その霊薬をお釈迦さまのもとへ届けようとしましたが、途中で猫に遭遇してしまい薬を届けることができませんでした。


結果的に、お釈迦さまは入滅してしまいます。

あとからその事実を知った猫は、責任を感じ、自分は涅槃の場にふさわしくないとして姿を隠したのだそうです。


そのため、涅槃図には、その場にいなかった猫を描かないとされていますが、しかし、それでは猫があまりにもかわいそうということで、少数ですが『猫入り涅槃図』が出来たのだそうです。

ちなみに、お釈迦さまのお母さまが薬を投げ与えようとしたので『投薬』や『投与』という言葉ができたと伝わります。

また、鼠は最後までお釈迦さまのもとに霊薬を届けようと努力したので、十二支の最初を頂いたと言われています。



《猫入り涅槃図○御開帳》

開帳期間・3月25日まで

拝観時間・午前9時〜午後5時まで

拝観場所・清瀧寺本堂

駐車場・約20台

写真撮影・フラッシュ無しで可。

御朱印・猫の絵が入った限定御朱印


《注意事項》

土日の午前中は、法要のため拝観が難しくなります。

19日の午後、20日の午前中は、法務のため拝観は可能ですが、絵解き(説明・解説)が難しくなります。

どうぞご了承くださいませm(_ _)m

また、拝観料はいただいておりませんので、お気軽に御参拝くださいませ(^人^)