おはようございます☆
昨日も猛暑の中、御参拝いただき、絵解きをさせていただけることがありがたく、感謝しておりますm(__)m
今日は『三途の川』のお話しです。
死天山(死出の山・針の山)を越えた先に、この世とあの世の境となる『三途の川』があります。
三途の川は、この世での行いによって三通りの渡り方があるので『三途の川』と呼ばれ『三つ瀬川』や『葬頭川』とも表記されます。
善人は地蔵菩薩が橋を架けてくれて橋の上を渡ることができます。
②山水瀬(さんすいせ)または浅水瀬
一般的には、腰ぐらいまでの浅瀬、小川となります。
③江深瀬(こうしんせ)または強深瀬
罪深い人は、罪の深さに応じて川も深く、広くなり、流れが早い川を渡らなくてはなりません。
一説には、水を司り、仏法を守る龍神さまが渡る者の罪を見極め、三途の川の水位を変えているとの言い伝えもあります。
三途の川を渡り終えると、あの世の門番とも言われる『脱衣婆』(だつえばあ)と『懸衣翁』(けんぬおう)そして『衣領樹』(えりょうじゅ)があります。
三途の川の橋を渡った方は、着物が水に濡れていないので枝はしなりにくく、罪深い川『江深瀬』を渡った方は、びしょ濡れなので枝がよくしなります。
しかし、あの世にも悪さをする者がいるようで、自分の濡れた着物を他人に着せようとします。
自分の罪を他人にきせる『濡れ衣を着せる』という言葉の由来とされております。
現在は火葬後に骨あげ、収骨の儀があり、箸と箸でお骨を骨壺に納めますが、これは無事に三途の川の『橋』を渡り、迷うことなく成仏できますようにという祈りが込められた儀式となります。
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