旅行記8日目~結婚と個人志向~ | 星流の二番目のたな

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デジモンフロンティアおよびデジモンアドベンチャー02の二次創作(小説)中心に稼働します。たまに検証や物理的な制作もします。
続き物、二次創作の苦手な方はご注意くださいませ。

タイトルを決めてから、「これ、私が書いていい話なのかなあ」と苦笑してしまった星流です。

わ、私だって男の子と二人で出かけることがないわけじゃないんですからね! こないだも映画見て、街を歩いて、クレープ食べたんだから! ……近所の暇もてあました友人と一緒に(苦笑)

……さ、さて本題。日本人との感覚の違いパート2です。

今回の話はおばさんやおばさんのお友達に聞いた話なので、もしかしたらドイツ人一般に適用できるものではないかもしれません。おばさんは「ドイツ人は~」という文脈で話していましたが、一応。

それから、会話の内容はプライバシーに関わるため、一部改変してあります。



滞在中にドイツ人のお友達三名と話す機会があったのですが、みなさん気質がさっぱりとしていて、決断の早い人だなあという印象でした。真面目で、一度目的を決めたら曲げません。

先日のドイツ人男性と、おばさんと星流で話す機会があったのですが。


星「ドイツ住んでみるのも楽しそうだなあ。あ、でもまずは言葉覚えないとですね」

おばさん(以下お)「だったら語学学校入ればいいじゃない」

星「語学学校ですか。なるほどそういう手があるんですね(後々のために覚えとこうっと)」

男「○○に学校ありますよ。今から行ってみますか?」

星「え、今、えっ!?」

お「料金のことも聞いておいた方がいいし、そこの先生と話してみないと」

星「えええ、いや、でも、こっちに来るとなったらまず親とか仕事場とかに話通してからじゃないと」

男「帰国してから話せばいいじゃないですか」

星「え、や、じゅ、順番的にどうなんですか、それ!? やっぱり来れないってなる可能性もありますよ!?」

お「そうなったら学校に『来れなくなりました』って言えばいいのよ」


前言撤回ありなんですかーっ!?


日本人が「こうしたいけど、うまくいかないかもしれないし、確実に積み重ねていこう。確実なことを言えるまで黙っておこう」という石橋を叩いて渡るタイプなら。

ドイツ人は「こうしたい。だから今できることをすぐやる。細かいところは後から詰める」という即行動タイプ。

他にも陽菜が「サッカーボールっておばさんちにないですか? 体がなまるので蹴りたいんですけど」と聞けば、「ないけど友達に聞いてみるわ」とおばさんの友達に話しをしに行き。友達が「うちにもないけどちょっと待って」とそのまた友達にその場でTELしてボールを借りる約束を取り付けてくれ、「今から受け取りに行くわよ!」ってなったり。(ちなみに夕方6時頃。冬なので外は真っ暗)


とにかく、星流と陽菜があぜんとするほど早い。私達も日本人としてはわりとテキパキしてる方だと思っていたんですが、完敗です(笑)はやいのは車のスピードだけじゃないぜ。

学校も小学校卒業時点で進学コースか専門学校か選ぶっていうんですから早い早い。星流が今の仕事目指そうって考えだしたの高校の進路決めの時ですよ。ドイツからすれば超モラトリアム!




そんな「自分の意志」を大切にするドイツ人は、結婚に関してもそれぞれの意志を尊重します。

離婚率が3~4割の日本に対して、半分が離婚するドイツ。失礼ながら、星流は「ドイツ人の男女って日本人より仲が悪いの?」などと思っておりました。でも、話を聞いてみると、そもそも結婚の考え方から違うようで。

前回も「門は門、家は家」という話をしましたが、それは男女についても同じで、男は男、女は女。結婚しても一人の個人であると考えるようです。好みの合った二人が家財を持ち寄って共同生活を送る、極端に言えば共同生活の契約(=結婚)をしている、という感じ。

だから結婚しても男の持ち物は男のもの。女の持ち物は女のもの。ジャイアニズムなんて通用しません。

おばさんの知り合いにはこんなご夫婦も。


女「これは私の給料で買ってきた洗濯機よ。だから私の洗濯機。この家に置くけど、あなたは使わないで」

男「分かった……。じゃあ俺の洗濯はコインランドリーに行ってするよ」


さすがにこれはドイツでも極端な例のようですが(笑)個人を大切にする感覚がよく分かる話です。

結婚して、やっぱり相性が合わないなと思ったら契約解消して別れる。家を出る時もそれぞれの家財を持っていくだけ。


生まれた子どもも一個人として扱います。

なんでも「子どもは国のもの」で、夫婦というのは国の子どもを育てるためのビジネスパートナーなのだそうです。父親も母親も子どもも、個人個人が集まって一つの共同生活をしている、という感じなのかしら。

淡白とも思えますが、お互いを尊重しあっているとも言えますね。




さて、せっかくの旅行記なのにここ最近小難しい話ばかりでしたので、次回は観光に話を戻しましょう!

ブランデンブルク門、ベルリンの壁、シュプレー川などを写真込みで語ります!