……暑い。日中ずっと頭痛がしてました……。今は改善しましたけど。
みなさんも熱中症にはご注意くださいね。
そういえば、前回で20話到達でした!(←気づいてなかった)
予定は未定ですが、構想的にしばらく続きそうです。水のエリアでやりたい事とか、光のエリアでやりたい事とか、その他もろもろ妄想が膨らんでいるので。
っと、その前に鋼のエリアの決着をつけないとですね!
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「げほっ」
胸を押さえてなんとか立ちあがる。息が苦しい。
そこにマルスモンが歩み寄ってくる。
「《ウィンドオブペイン》!」
「むっ!?」
風が吹き荒れて、マルスモンがひるんだ。
その隙に、キャタピラの音を立てながら、ボルグモンが滑り込んできた。
「つかまれ!」
俺は言われるままに、ボルグモンの角にしがみつく。
ボルグモンはキャタピラを逆回転させて、マルスモンから距離を取った。
そこで、乱暴に地面に振り落とされた。
「いってえ……」
「ったく、先輩の言う事聞かずにつっこむからだろ!」
ボルグモンが叱ってくる。
「メタル何とかの方は封じたんだからいいじゃねえか」
俺はちょっとしかめ面になりながら答えた。
ボルグモンがため息をつく。
「いきなりつっこんでいく上に反省しない所、さすが拓也の弟だよな……」
「『拓也の弟』って言うな! しかもこの状況でかよ!」
俺達のそばではブリザーモン達がまだ戦ってるってのに。
「それだけしゃべれれば大丈夫そうだな。後は任せとけ」
ボルグモンはそう言って、戦いの方に戻っていった。
「待って! 俺も――」
歩き出そうとすると、また胸に痛みが走った。こんなんじゃ、激しい動きはできない!
俺は奥歯をかみしめながら戦いを見守るしかなかった。
「こっからは中学生組の出番だぜ!」
ボルグモンの肩に、雷の力が集まる。
「《アルティメットサンダー》!」
「くらうか!」
マルスモンが跳んで避ける。
「空なら私に任せて!」
上にはシューツモンが待っていた。
「《ギルガッメシュ・スライサー》!」
両手と足の先から赤い光の球が生まれる。シューツモンがマルスモンの横を飛ぶと同時に、それがマルスモンを切り裂いた。
「ぐっ!」
マルスモンが体制を崩して落ちる。
「まだまだ! 《シュヴァルツ・ドンナー》!」
カイザーレオモンの口から放たれた黒い球が、マルスモンを捉える。
マルスモンは反射的に顔をかばう。
そう。両手で。
カイザーレオモンの必殺技を受けたグローブが、データに分解され、散った。
「やったあ!」
「やるじゃん!」
ブリザーモンと俺の声がかぶった。
「なるほど……我が武器を封じるとは、考えたな」
マルスモンがよろめきながら立ち上がる。
「あいつ、まだ立てるのかよ!?」
俺の叫びに、マルスモンがにやりと笑う。
「我が本領が武器を失ってからだという事、お前らなら知っているだろう。我に負けなどありえん!」
次の瞬間、マルスモンの姿が消えた。
そして、ブリザーモンが吹き飛んだ。
「うわっ!」
「っつ!」
俺のすぐ横に叩きつけられるブリザーモン。進化が解ける。
「大丈夫か!」
「あいつ……急に速くなった!」
友樹が苦しそうな声で答える。
「そうか。武器の重みで、本来のスピードが抑えられてたのか」
それなら急にすばやくなったのも納得できる。
「メルキューレモンが言ってたのは、この事だったのね」
シューツモンが身構える。
「この速さにはついてこられまい」
マルスモンが笑い、再び姿が消える。
「《コロナサンクションズ》!」
「ぐっ!」
「あっ!」
カイザーレオモンとシューツモンが吹き飛ばされ、二人の進化が解けた。
「くっ。輝二なら……光の闘士ならあの速度にもついていけるのに」
輝一が悔しそうに顔をゆがめる。
「ないものねだりしてもしょうがないだろ! 今は俺達でやるしかない!」
ボルグモンが構える。
「最後はお前だ」
マルスモンがボルグモンに向かって言い放ち、また姿を消す。
どこだ? どこにいる?
時々風を切る音がする。でも相手を視界にとらえられない。
「ボルグモン――!」
「黙っててくれ!」
ボルグモンが鋭く叫ぶ。そして背中を建物の壁につけた。
ボルグモンが両手を地面に着く。
「例え姿は見えなくても――」
背中から照準装置が起き上がる。
「俺が狙いなら来る場所は分かる!」
角の先から雷の力がほとばしる。
「《フィールド……デストロイヤー》!」
それは正面から殴りかかろうとしたマルスモンを捉えた。
「ぐはっ!」
マルスモンが吹き飛び、地面に倒れた。
そして体に一輪のデジコードが浮かび上がる。
「俺達の勝ちだな」
ボルグモンが宣言した。
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信也「よーっしゃ勝ったあ!」
純平「俺の手柄だな!」
信也「長靴凶器を壊したのはお・れ・だ」
純平「でもその後やられてんじゃねえか」
信也「でも純平が勝てたのは俺のおかげだろ?」
泉「もう、またけんかしてる……」
輝一「そんなことより、早く輝二達の事を聞き出さないと」
友樹「オリンポス十二神族が襲ってきてる理由も、だね」