富岡町 学びの森 展示作品「実」「夢」 | 旅する書道家 Simple life☆style

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書道家 千葉清藍(ちばせいらん)のシンプルライフをつづります

日本酒「富岡魂」発表日、富岡町の文化交流センター 学びの森で、福島県内では5年ぶりとなる私の作品展示もスタートしました。



その中に、富岡魂に実際に使用された酒米の稲わらを混ぜた和紙に書いた「実」と「夢」の作品があります。

 


復興に向けて歩み続ける不屈の精神「富岡魂」の日本酒完成までの道のりの中で、特に印象的だった出来事があります。

酒米収穫時、農家の渡辺さんの「稲刈りの時が一番嬉しくて幸せ」だという笑顔。そしてコンバインを操作しながら「実るほど、こうべを垂れる稲穂」についてのお話。良く育ったお米は本当に頭(こうべ)が垂れるけれど、垂れすぎたものは良くない。自分の範囲(役割)以外の事で決して無理をせずに、自分に与えられた役割を誠実に果たすことを教えてくれました。

 

(写真提供 とみおかプラス)

そして、出来た作品が「実」と「夢」です。



この作品に使用した布地は、2011年の東日本大震災により、富岡町民を対象に避難先のひとつである福島県郡山市に2012年7月に開設された『おだがいさま工房』※で、町民により制作されたものです。当時、発表販売会に出向き、気概と美しさに魅了された記憶があります。その布地を、額装に仕立てました。


作品は、1月31日まで富岡町文化交流センター 学びの森で展示しています。作品についてのお問い合わせは下記の千葉清藍ホームページまでお願い致します。


※ 『おだがいさま工房』は昨年まで三春町に所在していましたが、現在は楢葉町に工房を移転しています。