18/滝沢の糸 | 旅する書道家 Simple life☆style

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書道家 千葉清藍(ちばせいらん)のシンプルライフをつづります

雪解けを待ち、再開した会津33観音めぐり。
滝沢の観音堂は、山奥からさらに細い参道を下った先にあります。


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聞こえるのは鳥のさえずりと滝の音。

人の気配がない曇り空の参道。

出会った集落の人は「クマに気をつけて」と忠告してくれたものの、今回ばかりはコワくて先に進めません。

一人ぼっちの参拝者に容赦しない神聖な雰囲気があります。

怯えた私は再び集落に戻り、住民の方からアイテムをゲットしました。


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それは、「鐘(ベル)」です。

私が怯えていたのは、クマにほかなりませんでした。

ベルを鳴らしまくり、たどり着いたお堂。


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緊張が一気に解けました。

滝に打たれているような景観の神社の一角に滝沢の観音堂があります。
しばし集中して、書き上げた作品を乾かし、振り返ると、人影が!!


そこには4人の観音講が居ました。

(本当にびっくりしました、すみません)


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会津若松市内の70代の奥様4人組は25年間ゴールデンウイーク明けにお参りをしているそうです。

また、滝沢の観音堂を参拝すると、足腰が丈夫になると言う伝説があるとか。

白糸のように繊細に流れつつも、強い意志を持った滝の流れ。

そんな書に辿り着くには、勇気が必要なのかも知れません。



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