「一音」、ひとつの音があったのは、福島県葛尾村、浪江町へと続く高瀬川渓谷のせせらぎの音です。
紅葉が美しかった去年の11月の記憶は、鮮やかな木々の色彩とともに憶えています。
1年間20ミリシーベルトに達するおそれのある葛尾村は、4月22日に計画的避難区域になりました。
その後、作品「一音」は、「美しさ」を商売にされている若い女性の元へ。
葛尾村には、今も変わらずに、そこだけにしかない「一音」が美しい自然の中で響いていることと思います。
そして、もう一度、耳を澄まして聴いてみたいと願っています。