姿勢について、誰もが正しいと
思い込まされているこれ、正しいと思いますか?
壁にカカト、お尻、背中、後頭部をピタッとつけて、
腰椎部分は手が1つ入るくらいにする。
すると、
くるぶし→ひざ中心→大転子→肩中心→耳中心→百会
が一直線上になり、それが正しい姿勢だと。
これ、完全に間違いです。
ハッキリ言って、こんなこと、
どうでもいいです(*^^*)
そう言い切ってしまっていいです。
もう、15年以上前から言っています。
整体師、整体運動療法士、トレーナー、
日本立腰協会代表、physical intelligence研究者にして
"姿勢"の専門家として
言わせていただきますが、
姿勢には、3つの要素があります。
①姿形 Form of posture
②姿向 Direction of posture
③姿質 Quality of posture
の3つです。
この3つが揃って初めて、
『正しい姿勢』となります。
①の『姿形』とは、
英語ではformと表記していますが、
より精確には、
『structure(ストラクチャー)=構造』です。
構造的に最も無理がないのが『姿形』です。
②の『姿向』とは、
"姿勢の方向性・流れ"のこと。
換言すれば、『姿勢の運動方向』です。
なぜ、姿勢が重要になるかと言えば、
この地球に“万有引力”が
働いているから
に他なりません。
重力がなければ、姿勢のことは
ここまで考えなくていいのです。
つまり『正しい姿勢』とは、
地球の重力と最も
上手く付き合う方法
なんです。
故に、
『万有引力の法則』を無視して、
姿勢を考え、実践することはできません。
『姿向』とは、姿勢のエネルギーが
どこに向かっているか?です。
まっすぐ地球の中心に向かって抗力を出し、
地球の中心方向にチカラが向かっていることが
重要です。
キチンと地球の中心方向にピタッと
抗力を出すことができれば、
今度は
『作用反作用の法則』が働いて、
上向き=天に抜けるエネルギーが生まれます。
質量を持った物体は、
常に高速で地球の中心に向かって
引きつけられています。
故に、そこに向かって落っこちようとすれば、
作用反作用の法則が働いて、
上向きのチカラが生まれます。
それにより、姿勢はまっすぐに立ち上がるのです。
これが重力のチカラを利用した立ち方であり、
最もムダのない自然体と言われる立ち方です。
逆に、地球の重力に対して、
潰されまいとして上向きにチカラを使うと、
作用反作用の法則が働いて、
下向きのチカラが生じてしまい、
姿勢は崩れてしまいます。
いかに、自然に逆らわず、
重力と身体を信頼し切れるかが大事です。
③の『姿質』とは、姿勢のクオリティーであり、
柔らかいのか固いのか、重いのか軽いのか、
シットリなのかカサカサなのか、
ズッシリなのかスカスカなのか、
熱いのか冷たいのか、、、
どんな質感を持っているか?です。
姿勢のクオリティーとして最も正しいのは、
“流動的であること”です。
生きた人間の身体は固体ではなく、流体です。
流体とは、液体+気体。
常に血液が流れている身体は液体的であり、
ガス交換や電気信号が起きている身体は気体的であり、
その総称としての"流体"構造が、
身体の真の姿なんです。
わかりやすく言えば、
粒子=粒々を含んだ粘性のある液体
こそが、身体本来のクオリティーとなります。
固体ではなく、流体構造をした身体を
その長軸方向に屹立させるからこそ、
『姿向』という概念が必要となり、
姿向を実現させるためには
『姿形』が必要となります。
地球の中心方向にピタッと抗力を出して立つには、
必要最少の筋肉に、必要最小の筋出力をさせて立つ
必要があります。
そのためには、姿形が、
それを実現するに見合う
カタチに整っている必要があります。
以上、この
①姿形 Form of posture
②姿向 Direction of posture
③姿質 Quality of posture
が揃って初めて『正しい姿勢』です。
くるぶし→ひざ中心→大転子→肩中心→耳中心→百会
を揃えようとするのは、
単に①の姿形を作ろうとしているだけであり、
中身②③は全く別物なので、
正しい姿勢ではないのです。
逆に、
①の姿形が完ぺきに揃っていなくても、
②と③が完ぺきであれば、
そっちのほうがまだ正しい姿勢と言えるわけです。
正しい姿勢とは、
運動する生ける身体が、
その各局面に応じて、最も効率よく
動ける体勢のことです。
つまり、
構造的に最もムリなく、
方向性に最もムダなく、
クオリティーに最もムラがないのが、
正しい姿勢です。
そんなに正しい姿勢って難しいんですか?
って、その通りです。笑
だから、正しい姿勢を作ろうとするのは、
あきらめてください。^ ^
ここまで述べた難しい理屈を知らなくても、
やれば勝手にこの
①姿形 Form of posture
②姿向 Direction of posture
③姿質 Quality of posture
の三拍子が揃ってしまう方法こそ、
立腰体操です。
姿勢のことなんか考えたくもない!
だけど、プロポーションは良くしたいし、
肩こりや腰痛は楽にしたいし、
スポーツのパフォーマンスを上げたい!
という貴方に、2つの選択肢をご用意しました。
①寝れば寝るほど勝手に姿勢が良くなってしまう方法