稼げる整体師ほど、痛みや症状名に惑わされない。
稼げない整体師ほど、ネットで痛みや症状名について調べ、
それに囚われる。
稼げる整体師は、痛みや症状についての知識を知ったうえで、
それに囚われていないのだ。
あらゆる症状名は、現代医学（西洋医学）が
付けた名前に過ぎない。
整体師は、医者ではない。
そのくせ、稼げない整体師ほど、病院と同じことをやらかしてしまう。
病院ではできないことをできるのが、整体師である。
整体には、整体学と整体理論がある。
稼げる整体師は、そこに自信と誇りを持っている。
「椎間板ヘルニア」の患者を、椎間板ヘルニアの人として扱うのが、
二流・三流の整体師である。
一流の整体師は、椎間板ヘルニアの患者を、
椎間板ヘルニアの人として扱わない。
なぜなら、「椎間板ヘルニア」というのは、
病院（医者）が付けた名前（診断名）にすぎないからだ。
「椎間板ヘルニアの患者さん」と認識した時点で、
もはや整体師自身が現代医学洗脳の餌食となっている。
目の前の患者を、「椎間板ヘルニアの人」と見るのか、
「椎間板ヘルニアと“診断された人”」として見るのかは、
天地の差だ。
現代医学と整体は、根本的に違う。
現代医学を知りつつも、それに囚われてはいけない。
現代医学を整体に取り入れてしまった時点で、整体ではなくなる。
「骨格を、本来の状態に戻す」という考えは、
現代医学には皆無である。
「筋肉をゆるめる」という考え方すら、ない。
整体は、それを基幹理論として捉えている。
現代医学は、科目（部分）診療である。
整体は、全体診療である。
現代医学は、木で言うと枝葉の部分を診る。
整体は、「木」という全体を診る。
例えば、膝が痛い患者の「膝」を診るのが、
現代医学の仕事である。
整体は、膝が痛いからといって、膝を診ない。
この痛みはどこから来ているのかを診る。
場合によっては、膝に直接触れることもない。
うつやパニック症状など、精神的な症状名でも同じことである。
私は、うつ病の患者を、「うつ病の人」として見ない。
「精神病院でうつ病と診断された人」として見る。
私が目の前の患者を「うつ病の人」として見たら、
その時点で、精神病院と同じことしかできない。
私は多くの「うつ病と診断された人」を診てきた。
「うつ病の人」として接することはせず、
あくまでも「○○さん」として接してきた。
目の前の○○さんの、身体に起きている問題を
治療することで、うつ的症状がよくなっていく事例を、
数多く見てきた。
中には、治療初日から、うつ的症状がなくなった人もいる。
本人が、「あれは何だったんでしょう？」と言うほどだ。
しかもそういう事例が、１つや２つではない。
300例以上ある。
これは、うつ病というのも、あくまでも
１つの「症状名にすぎない」という確固たる証明である。
私の整体院には、うつやパニック、自律神経失調症など、
精神的な症状の患者も多かった。
開業して、1人目の患者が、うつと診断された方だった。
その人の紹介で来られた、2人目の患者となる娘さんも、
うつと診断された方だった。
当初は正直、面食らった。
開業してやっていけるだけの技術を習得し、
腰痛や肩こり、ひざ痛など、
「身体の痛みなら何でも来い」と言わんばかりの自信をもって、開業した。
腰痛の人が来るかな、肩こりかな、五十肩かな、、、
という期待に胸を膨らませていたところ、
うつと診断された方が来たのだ。
しかし、断るわけにもいかない。
快く迎え入れ、やることは、整体師としてまず施術を施すことだった。
しかし、どうしても「うつ」という二文字に私自身が囚われてしまい、
治すことができなかった。
開業して初めての患者から、「治せない」という結果になった。
2人目の患者となるその方の娘さんは、まだ通い続けてくれていた。
どうすれば、よくなるのだろうか？
このうつ的症状を、どうすれば、よくすることができるだろうか？
考えに考えて、自分がうつになるんじゃないかというぐらいに
考えた結果、ある結論が出た。
「ちょっと待てよ。うつとか、関係ないんとちゃうか。
俺は整体師やねんから、整体師として堂々と施術を施せば
それでええんや」と。
ある種の開き直りだが、これが功を奏した。
うつとかそんなことは全く気にせず、
来る日も来る日も施術を施した。
すると、次第にうつ的症状が緩和され、
見事に元気になったのだ。
私はうつ病に対処したのではない。
目の前の○○さんの身体と向き合っただけなのだ。
いかに整体師が症状名に惑わされてはいけないかを、
思い知らされた。
この時から、私は症状名に囚われない整体師になることを決意した。
そうすると、ムダな邪念が入ることがないので、
施術に集中でき、良い施術ができるので、
施術精度がグンと上がり、回復率がグングン飛躍した。
回復率がグングン上がるにつれて、
口コミで紹介も増えて、収入もグングン伸びていった。
整体には、整体でしかできないことがある。
病院と同じことをやっていて、勝てるわけがない。
整体師として本気で稼ぎたいなら、
整体にしかできない強みで勝負していくことだ。
そこに、あなた自身のキャラが加われば、
鬼に金棒なのだ。
整体でしかできないことと、
あなたにしかできないことが組み合わされば、
月収100万円は、思っているほど難しくない。
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