前の日記の続き。
5月15日日曜。6時半発のバスに乗る為に、早朝に起きて準備。バスは駅前から出るので、親に駅まで送って貰う。ではまた、そのうち来るよ、今度は避難命令が解除された後、元の実家に、かな。
たまにしか来ないこの南相馬だが、これでも震災前よりはだいぶ来ている方だ。以前は親も平穏無事に暮らしていたから、特に心配することもなかったし、ほとんど来なかった。
あまり縁の無かったこの地だが、震災の御蔭と言うと語弊はあるが、来る機会も多くなって、少し、地元、という意識も芽生えては来た。復興しよう、と言うことで、何か新しい力を感じられるのもその要因の一つか。
困難な状況から立ち上がろうとする姿は美しいものだ。そんな状況にならないのが一番であることは言うまでもないが、人間そう上手くも行くまい。何らかの壁には当たる。
この過疎地が、その壁にぶち当たって、それを乗り越えよう、と言うのは実に素晴らしい。最近、小高の町ではラーメン屋が営業を再開したらしい。実は小高には有名なラーメン屋が2軒ある。
山川食堂と双葉食堂。後者は、今までは市内の鹿島区の仮設店舗で営業していたが、小高に戻って来た。俺も一応地元、2店舗とも食ったことはある。田舎らしい、素朴な味の、昔ながらの中華そば、だ。
ゆっくりと少しずつ、復興を目指して。俺も、何か出来ることがあれば、とは考えている。まあ、その前に沖縄で目途を付けてから、だな。
原ノ町駅前のバス停から乗り込んで、福島駅に向かう。バスはそこそこの客。と言っても、二人掛けを一人で座れるレベルだが。バスでビールを飲んで、山道の景色を楽しみながら行く。
山側には解除されていない地域も多い。飯館村も大半が居住制限区域で、帰還の目途が立っていない。山道を抜けると川俣町。ここは大半の地域が原発の影響を受けずに済んだ。町としてもそこそこ栄えている。
ここの道の駅で一回休憩の為に停車。再び山道をしばらく行くと、一気に景色が開けて、市街地が見渡せる。これが福島市。原ノ町駅から1時間半程度で着いた。料金は片道1200円ぐらい。
ここからは新幹線。今の新幹線は、妙に長い鼻を持った奇妙な形をしているんだな。騒音防止の為らしい。で、乗って寝てたら上野に到着。地下鉄で稲荷町まで行って、ホテルにチェックイン。
(続)