かなりうまくなっていると思うなあ、特に新しい店。もう馬鹿にされる味じゃないよ。色々理由が考えられると思うのだけど、考察してみる。
一番の理由は、値段の高騰。ラーメンもそうだけど、もう1杯1000円を超えていても問題ない。昔は良くラーメンで1000円の壁とか言われていた、ラーメン発見伝でも見れば分かるだろう。
インフレの御陰で、その壁は越えられた、沖縄そばも似た様なもんで、昔は500円が当たり前だったけど、今では1000円近く、場合によっては超える事もある。観光客は特に抵抗もなく払ってくれるし。
ラーメンの話だけど、一蘭だって当たり前に超える、だから沖縄そばも可能になって来た。観光客で行列のえいぶんなんてその良い例。一食1000円が妥当な時代。
で、沖縄そばで1000円超えるとなると、求められる物が出て来る、流石に今迄のチープな1分で出て来る物は出せなくなる、となれば味で勝負せざるを得ない。
生麺の店が非常に増えた。その辺のスーパーにある茹で麺をほいと出して御代1000円になります、これは通じない。だからそれなりに良い物を。最近の新店は本当に麺がうまい。出て来るのにも時間が掛かる様になったけどね。
良かったのかなとも思う、沖縄そばは安くなければならないと言う縛りから解放された。そう言う店も未だにあるけど、住み分けが始まったのかな、って。日高屋と個人店みたいな、量か質か。
スープも多様化しつつある。ラーメンと同じで原理主義者がいるよね、鰹出汁の薄味スープじゃなきゃ沖縄そばとは認めん、みたいな、老害。別に色々あって良いと思うけどね、常に進化するもんだし。
結局、値段を上げられる様になった事、それによって食材にも拘れる様になった事、これが味が上がりつつある原因だろう。今迄の貧乏臭い沖縄そばの枠を破る事が出来た。材料にも料理法にも羽を広げて。
2番目の理由は競合だろうな、この10年位で麺類に敵が増えた、ラーメンは勿論、丸亀等の饂飩、日本蕎麦も少しずつだが増えつつある。要は、県民は自動的に沖縄そばを食いに来てくれる、そう言う時代ではなくなった。
選択肢が沢山あるし、実際、あれ?ラーメンの方がうまくね?そんな風になっている奴も多い。ラーメン屋どんどん増えているからな、そっちに流れている、これと戦う為には沖縄そばも進歩せざるを得ない。
只景色が良い立地のだけの店の平凡な沖縄そば、昔は沢山あったと思うが、生き残って行けるとは思えんな、特にこのITの時代に、誰もがすぐに口コミ書く時代。接客もちゃんとして置かんとすぐ炎上する訳で。
今のターゲットは当然観光客、まあ仕方ない、この国は衰退一直線、期待出来ない。地元客相手なら、安いってのは大きなメリットだけど、観光客にはそこは結構どうでも良いからな。
だって、毎日通う訳じゃないんだから。はっきり言えば一期一会、その時味で満足出来たら良いだけで。多少高いなと感じても、所詮沖縄そば、まあ高々数百円他と比べて割高かなあ、多少思っても、こんな額気にしない。
だから、沖縄そばも、安く早くって時代は終わった気がする。どうしてもそう言うのを食いたい奴はスーパーコンビニで良いし、今でも100円そばとかあるしね。
実際、そう言う量を売りにする定食屋、がんがん減っている、若しくは営業時間を大幅に短縮してる。松山の有名な2店ももう24時間営業じゃないし、いちぎん食堂もハイウェイ食堂も消えたし、こう言う沖縄文化は終わったかな。
まあ、残って欲しかったなあ、って思わなくもないけど、時代の流れはそう言うもんだしね、抗えない。安い沖縄そばの代名詞であった「田舎」なんかも最早庶民的と言える値段ではないし、実際、通り掛かっても、だいぶ空いている感じ。
市場近辺の田舎の常連客だったオジーオバーはどうしてるんだろうなあ。牧志そばもかなり値上がりして、地元民がいる感じがしない。取り敢えず、沖縄そばはワンコインで食える、って事にはもうならないだろう。