8月15日の靖國神社参道の行事に参加された皆さん、お疲れ様でした。
この日は毎年暑さに悩まされますが、今年は午前中曇っていたので、割と過ごしやすかったですね。
今年は、昨年に引き続き、午後に若者中心の行事「感謝の心をつなぐ青年フォーラム」が開催されましたので、今回は、その青年フォーラムの様子を何回かに分けてご報告したいと思います。
まずはじめに、共同代表の一人でJYMA日本青年遺骨収集団理事長の赤木衛さんが開会の辞を述べました。赤木さんは、「靖國神社に祀られた、大切な、恩ある先人に額づくことを阻害する要因がいくつかある」として、近隣二カ国と国内のマスコミの風潮に疑義を呈され、「本日は、国境や世代や時代を越えて、国家の防人として、この国の未来に殉じた人たちの名誉と誇りを回復する素晴らしいセッションとなることを祈念する」と述べられました。
続いて、若者からの提言として、海外の若者二名、日本の若者二名が提言を行いました。
最初に登壇したのは、台湾人で拓殖大学客員教授の李久惟(リ・ジョーウェイ)さん。李さんは、「二万七八四六柱の台湾の英霊が靖國神社に祀られている。しかも彼らの多くは志願兵であった。もし侵略戦争であったとしたら、これほどの台湾人が志願するはずがありません」と述べられました。そして、戦前も含めた交流が今の日本と台湾の絆を築いたとして、「日本と台湾のこの絆をモデルに、多くの世界の人たちとも深い絆で結びつきたい」と語られました。
また、最後には自身で詠まれた次の二首を紹介されました。
祖国の地われ守らんと散華せし御霊偲びつ涙こみあぐ
語り継ぐ先人の遺産世界にて顕彰せんと心誓へり
次に登壇したのは、ウクライナからの留学生のナザレンコ・アンドリーさん。ウクライナといえば、ロシア軍に侵略され、今なお戦争が続いている国です。アンドリーさんは、ご自身や家族が直面した生々しい現実を話され、次のように述べられました。
「ウクライナ陸軍に入っている友人と話した時、一つのことがよくわかりました。毎日自分の目で死を見ている兵士たち以上の平和主義者なんていません。誰も戦争を好きなわけがありません。ただし、故郷が敵に狙われている時に言葉だけでは家族を救えないので、武器を取って激しい戦いで自国の皆さんの生存権を守らざるを得ません。
ですから、自分達のために命を犠牲にしてくださった方に敬意を払い、参拝することは政治の問題ではなく、普通の人情だと思います。軍人たちは私たちを守っていたように、私たちは彼らのメモリーを守らなければなりません。これは孝養であり感謝の心とでも言えます」
こうした外国人の方々がいらっしゃることは、とても心強い思いがします。
今日の報告はここまでにして、続きは、回を改めてご紹介したいと思います。