一昨日、参院選の公示が行われました。
いよいよ3分の2獲得に向けた選挙戦です。
今もどこかの選挙カーが外の通りを走っています。
民進党のポスターがなかなかふるってますね。
「まず、3分の2をとらせないこと」
「2016年、夏。いま、『3分の2をめぐる最終攻防戦』がはじまる。この国の大切な問題、健全な議論を守るために。わたしたちは、このボーダーラインだけは、絶対に死守しなければならない」
私たちとは真逆の立場ですが、この状況認識は正しいと思います。
「平成28年、夏。いま、『3分の2をめぐる最終攻防戦』がはじまる。この国の大切な問題、健全な議論を守るために。わたしたちは、このボーダーラインを絶対に越えなければならない」
私たちの側から言うと、こんな感じになるでしょうか。
各紙には序盤の情勢分析が出ていますが、産経新聞によれば、自民党が単独過半数を得るのは確実で、民進党は10以上議席を失うだろうとのことです。そして、警戒すべきは共産党の躍進です。
こうして見ると、民進党の危機感は極めて現実的なもので、改憲勢力3分の2は確実に射程に入っていると言っていいでしょう。
国会の3分の2で行われるのは、あくまで「発議」です。そこで憲法改正が決まるわけではありません。最終的に決めるのは国民投票で、あくまでも国民です。でも、国会での発議がなければ、国民が決めるというプロセスがやってこないのです。
イギリスは国民投票によってEU離脱を決めました。それがよかったかどうかは別として、これは「国民投票をせよ」という要求があって実現したものです。私たちも、憲法を改正するか否かを国民自身が選択する国民投票の機会を求めたいと思います。