共産党の「天皇」認識 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 今国会から、共産党が開会式に出席するようにした、という報道が年末にありました。


 逆に言えば、それまで天皇陛下がご臨席になる国会開会式を欠席していたということで、私はそのことをこれまで知らなかったのですが、本当に無礼な党です。


 さて、共産党が天皇に対してどのような認識を持っているか、記者会見で志位委員長が語っていますので、その発言をいくつか紹介したいと思います。


 志位委員長は「わが党が天皇制に反対しているという誤解を招く」として国会開会式への出席を決めたと言いますが、「天皇制廃止」とは言わないものの「民主共和制の実現をはかる」とはっきりと言っています。


 結局、彼らにとって「憲法を守る」ということは、「天皇を否定する」ということなのです。



「以前の開会式では、天皇のお言葉の中に米国政府や自民党政府の内外政策を賛美、あるいは肯定するなど、国政に関する政治的発言が含まれていた。これは憲法が定めている『天皇は国政に関する権能を有しない』との日本国憲法に明らかに違反するものだった。そういう下で、わが党は一貫して国会開会式や現行憲法の主権在民の原則と精神にふさわしいものとなるように抜本的改革を求めてきた」


「その後、開会式での天皇の発言に変化が見られ、この三十数年来は儀礼的、形式的なものとなっている。天皇の発言の内容には、憲法からの逸脱はみられなくなり、儀礼的、形式的な発言が慣例として定着したと判断できる。一方で、開会式の形式が戦前をそのまま踏襲するものとなっているという問題点は現在においても変わりがないことも指摘しなければならない。こういう状況を踏まえての今度の対応だ」


--形式上の改革とは具体的には何か


「これは天皇のために特別に高い玉座が設けられ、そこでお言葉を賜るという形式は、現憲法の主権在民の原則と精神に反するものであって、抜本的改革が必要だということだ」


--確認だが、君主制についての考えは


「君主制という規定は綱領ではやっていない。天皇の制度は、2004(平成16)年に改定した綱領では、国権に関する権能を有しないということが憲法上明記されている。国権に関する権能を一切有しない君主というのはあり得ないということで、現在の天皇の制度をいかなる意味でも君主制の制度とはいえないというふうに考えている。まず認識としては」


「それから天皇の制度に対するわれわれの考え方としては、当面する民主主義革命、民主主義的変革の段階での課題としては、現行憲法の諸条項を厳格に守ると。とりわけ天皇の制度に関わっては、国政に関する権益を有しないという制限規定を厳格に守ると。そして天皇の政治利用はやらないという現行憲法を厳格に守っていくということが当面する大事な課題になってくると。そして党としては将来の展望として、民主共和制の実現をはかるという立場に立つ」


「しかし、天皇の制度の存廃というのは憲法上の制度だから、その解決は、情勢が熟した時期に国民の総意で決定されるべきものだと。その存廃については決定されるべきだということを綱領では明記している。いかなる意味でも君主制という認識は現綱領ではしていない」


--国民連合政府が実現した場合、認証式はどうするか


「認証という行為は国事行為だ。だから当然、認証式は現行の認証式に出席するということに当然なる。国事行為だから」