憲法改正を支持するアジアの声 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 今、集団的自衛権の問題が大きくクローズアップされていますが、時あたかも南シナ海での中国のベトナムに対する横暴がエスカレートしている時でもあります。


 中韓は、日本の集団的自衛権の解釈変更の動きに警戒感を表明していますが、アジア諸国から警戒されているのは明らかに中国の方です。(韓国はただのトンチンカンですから、この際放っておきます。)そしてアジア諸国は、中国に対抗するために、むしろ日本の憲法改正を支持しているのです。


 以下、「祖国と青年」6月号の椛島有三会長の講演録から、憲法改正を支持するアジアの声を紹介します。


 沖縄の平和は、アジアの平和にもつながっています。フィリピンのアキノ大統領は、「国際社会は、中国に対して、どの時点で、いい加減にしてくれ、と言うのか。国際社会はそれを言わなければならない」、「我が国の主権と安全が脅かされた時、アメリカと日本以上に頼りになる国はない。頼りになる友はいない」と発言しました。また同じフィリピンのデルロサリオ外務大臣は、「防衛力の正常化など、日本の憲法が改正されれば、日本とフィリピンは、防衛条約締結を前向きに検討する」、「日本の平和憲法を改正して、軍備を整え、軍事的に、絶え間なく強硬になる中国に対抗することを支持します」と述べています。そのことで具体的にはフィリピンとアメリカの間で、フィリピンが憲法上国内に外国軍隊の基地を置けないため、アメリカの海兵隊を巡回派遣することで合意しました。沖縄の基地からアメリカの海兵隊が派遣されて、フィリピンの島々を守ろうとしているのです。


 最近フィリピンに大きな台風が来て、多数の被災者が出ました。レイテ島台風です。この時、レイテ島の被災地には、沖縄の基地の海兵隊がオスプレイに乗って向かったのです。オスプレイは滑走路のないところでも着陸ができ、また飛行機並みの速さと機動力を持っています。このオスプレイによって、人員、物資を運びこんだ行動に対して、フィリピンはアメリカと日本に対して大変な感謝を致しました。


 インドネシアについてです。ユドヨノ大統領は、「日本が憲法を改正し、国防軍を保持することは、アジアの平和と安定につながるとの安倍総理の考えは、完全に合理的な考えだ」、「防衛力を持った日本は、アジア地域の安定にプラスになる」と言っています。マレーシアのナジブ首相は、昨年開かれた、安倍総理を招いたナジブ首相主催晩餐会で、安倍総理の集団的自衛権、憲法に関する論議を日本で積極的に進めていくという発言に応じて、「日本とマレーシアの過去三十年間の強い絆に基いて、この二つの国の関係が一層、強化されていくことを期待する」と表明しました。


 今、安倍総理はアジア諸国を歴訪しております。その中で、例えば、インドのマスコミは、安倍首相が、マレーシア、シンガポール、フィリピンを訪問した際に、憲法改正への理解を求めたのに対して、「太陽が再び日本から昇ってくる」と掲載しました。


 南シナ海は、世界の貨物全体の四〇%が通過しています。アジアの国々が沖縄に、そして日本に求めているのは、アジアの空と海の自由な行き交いを保障してくれないか、ということです。ご存知の通り、中国は東シナ海に防空識別圏を設置し、また南シナ海を自国の領海であると主張しています。このことによって、アジアの空と海の自由が、中国によって脅かされている、この脅威を沖縄、日本、アメリカによって、取り除いてほしいというのが、アジア諸国の強い要望なのです。