芦田愛菜ちゃん主演の日テレドラマ「明日、ママがいない」が、児童養護施設の描き方がひどいということで、関係団体から抗議を受け、その結果CMスポンサーが降りるなどして物議を醸しています。
私自身はこのドラマを観ていないので、直接的な言及はできませんが、「テレビには気をつけろ!」ということは言いたいと思います。
ドラマならまだフィクションだと割り切ることができるのですが、私が皆さんに注意喚起したいのは「ドキュメンタリー仕立てであっても簡単に信じちゃだめだ!」ということです。
具体的に言いますと、12月にNHKで「零戦―搭乗員たちが見つめた太平洋戦争」というドキュメンタリー番組をやっていました。番組自体はいろいろな人に丁寧に取材して、その証言で構成していくもので、とてもいい内容でした。
それで、次の「ニュースの時間です!」で、その内容を扱ったのですが、「ちょっと待てよ…。さすがにここにフィクションは挟んでこないだろうけど、一応念のために確認しておくか」と思って、裏を取ってみたら、何と平然とフィクションを挟んでいましたよ!
フィクションが挟んであったのはドラマのパートで、もちろんドラマだから推測の部分は当然入って来ますが、実在した零戦パイロットを家族の証言を交えて描いているのに、ドラマの都合でそんな根本的なところを変えちゃダメでしょ!
観ている人は、絶対にノンフィクションだと思って観ていますよ。
こうなると、テレビでやっていることは全部裏を取らないといけないことになり、だったらドキュメンタリーを観る意味ありませんよね。こういう番組で平気でウソをつく神経が私には分かりません。
テレビは情報源としてはインパクトも大きいし、簡単に入手できるものですが、ドキュメンタリーも含めて「全ては娯楽だ」と思って観た方がいいです。
件のNHK番組のどこにフィクションが挟まれていたかは、次の「ニュースの時間です!」に描いてあります。