暑い日が続いていますね…。
ちょっとバテ気味の青木協子です。
さて、8月も下旬に入ってしましましたが、改めて「祖国と青年」8月号の内容について触れてみましょう!
8月号は戦争体験者の取材記事などが載っていますが、中でも異色なのが、最初の「野間作一・元海軍兵曹長の泣き笑い海軍物語」でしょう。
精神注入棒、いわゆる「バッター」のお見舞いをくらって、尻に血と一緒に張りついた褌を、そろりそろりとツバをつけながらはがす痛さ――などという体験記は、「祖国と青年」ではあまりお目にかからないものだけに、面白かったですね。
それにしても、ここに書かれた体罰の数々、軍隊なら当たり前とはいえ、凄まじいものばかりです。今の時代なら、何人自殺に追い込まれているか分かりません。あるいは現代的な「語り部」ならば、「軍隊でこんなにひどい目にあった」という軍批判の格好の材料でしょう。
なのに、この野間さんの語り口の淡々とした明るさは一体何でしょう。取材した渡辺さんも野間さんの人柄に魅了されたと書かれていますが、惚れ惚れするような男っぷりですね。
金属の錫杖のお見舞いをくらうのに比べれば、たいていの体罰は何でもないのでは? と思ってしまいます。
もちろん私は体罰を奨励するものではありませんが、ちょっとした体罰を受けて「傷ついた」などと訴えている男よりも、理不尽な体罰を受けて笑い飛ばせる男の方がカッコイイな、と思ったりするのでした。
やっぱり帝国軍人はスゴイ!