地元の人々は、辺野古への移設を望んでいる | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 今日、政府は米軍普天間飛行場の移設実現のため、名護市辺野古沿岸部の公有水面埋め立て許可を仲井真弘多知事に申請した、という報道がありました。


 この報道のミソは、「政府は名護漁業協同組合の同意書も併せて提出した」ということです。実際、名護の人々は辺野古への移設を望んでいます。


 というより、もともと名護の人々はそのように決断していたのです。それをぶち壊して現在の混迷を招いたのは鳩山元首相の仕業です。


 そして、その民主党政権時代に誕生した今の稲嶺進・名護市長。


 民主党政権は潰れましたので、来年1月の名護市長選では、何としても稲嶺市長を追い落とさなければなりません。


 それはさておき、「祖国と青年」3月号で、三荻祥さんが、名護市で行われた辺野古移設を求める集会の報告を書いていますので、ご紹介します。ぜひ、地元の人々の訴えに耳を傾けていただきたいと思います。


 去る二月二十一日、沖縄県名護市で、「危険な普天間飛行場 辺野古地先移設促進名護市民大会」(主催、北部地域振興協議会)が開催された。会場には、名護市や普天間基地がある宜野湾市などから約千名(主催者発表)が駆けつけた。これまで北部地域振興協議会では、北部地域の振興の一環として普天間基地の辺野古移設を求める大会を開催してきたが、中国の軍事的台頭や北朝鮮の核実験などから日本を護る、という視点で「辺野古地先移設促進」を前面に打ち出した形としては、今回が初めてだ。


 主催者で名護商工会会長の荻堂盛秀氏は、辺野古移設を求める集会はこれで最後にしたいとして、次のように挨拶した。


「世界一危険と言われる普天間飛行場を固定化してはいけないと、十七年前、苦渋の決断で辺野古地先に移設することを条件付きで容認致しました。ところが鳩山元総理が、『普天間基地の移設先は国外、最低でも県外』と言ったのを機に沖縄の世論が混乱してしまいました。


 普天間飛行場の移設の問題は、安心して住める日本、豊かに生活できる沖縄を目指し、いろんな角度から考える問題です。危険な普天間飛行場を固定化させないように、一日も早く日米合意に基づいた辺野古移設を求めたい。


 政府から、辺野古への埋め立て申請が三月頃には出されるのではないかと新聞に載っていました。埋め立て申請が出されたら、仲井眞知事は真剣に取り組んで処理に向かって下さるものと確信しています。私達も今回の大会を最後にして、後は国や政治に任せたいとの気持ちです」


 続いて、同会顧問で前名護市長の島袋吉和氏が激励の挨拶を行った。

「普天間基地の移設は、新しい基地を作るというのではなく、キャンプ・シュワブに移るということであり、結果的には規模を縮小することになります。


 中国は毎日のように経済水域に侵入したり、領海侵犯したりしています。今月十八日には、わが国の領海に侵入した中国公船が石垣の漁船を執拗に追い回し、拿捕寸前という状況がありました。


 また北朝鮮では、ミサイルの発射や核実験などが行われています。


 国防の最前線にある沖縄が、日米同盟を堅持しながら頑張らなければ、中国や北朝鮮から日本を守ることができません。


 昨年、南洋諸島のパラオという小さな国で、領海侵犯した中国漁船を爆破したというニュースがありました。小さい国でも、中国に立ち向かっているのです。


 私たちも自分の国は自分で護るという使命が課されているのです。沖縄が日本を護っていくという認識を新たにしつつ、普天間基地の危険性を一日も早く除去するため、日米合意に基づいて辺野古地先への移設を進めていただくよう、皆さんと共に訴えていきたい」


 この日はちょうど安倍総理が訪米し、オバマ大統領との会談の日だった。島袋氏は、「安倍総理の訪米に照準を合わせた意義深い大会」と付け加えた。


 続いて、同会女性部の我那覇真子さんが、「普天間基地の移設は緊急の問題であるにも関わらず十七年間棚晒しのままです。地元の容認を得て決定した辺野古地先への移設を、政府は堂々と推進すべき」と、地元の青年を代表してアピールした。


 この日は、普天間基地のある宜野湾市からの参加者もいた。参加者からの意見が求められると、宜野湾市在住の二十歳の女性が挙手し、「九万四千人の宜野湾市民の安全のため、一日も早い普天間基地の移設をお願いします。宜野湾市民を救って下さい」と訴えた。


 最後に、「国防の最前線の沖縄に住む我々こそ、子子孫孫に平和で豊かな生活を引き継ぐため、沖縄の国防強化には全面協力しなければならない。中国や北朝鮮の脅威に備えて、米軍の基地機能を低下させることのないように、日米合意を踏まえた辺野古移設を一日も早く実現させなければならない。日米合意を踏まえ普天間飛行場の辺野古地先への早期移設実現を日本政府に強く求める」とする大会決議文が読み上げられると、大きな拍手で決議された。