今、五味康祐の『薄桜記』を読んでいます。
少し前に、NHKで時代劇「薄桜記」の再放送をやっていたのを観ていたので、原作を読んでみようと思って図書館で予約したら、予約が殺到していて、今頃になって順番が回ってきたのでした。
「薄桜記」は、忠臣蔵の外伝のような物語で、主人公は隻腕の剣の達人・丹下典膳。それが堀部安兵衛と友情を結びながら、最後には吉良方、浅野方に分かれて宿命の対決をする、というのが大まかなストーリーです。
原作を今半分ぐらい読んでみて、NHKの時代劇とだいぶ違うということが分かりました。NHKは原作をドラマ仕立てに大胆に作り替えているのですが、それがまたいい味を出していたのです。原作の中途半端な複製よりはよほどよかったです。
「テンペスト」や「負けて勝つ」の時も思いましたが、NHKは他の番組はいざ知らず、時代モノについてはかなり力を入れて、いいものを作っています。もう、他局では絶対に追いつけないぐらいの水準に達していますね。
――ただ、大河ドラマについては、私はなかなかのめり込めません。今年は「八重の桜」ですね。理由はいろいろありますが、やはり人気どころの俳優や女優を多用しすぎて、ウサン臭いというのが大きな理由です。
新島八重が綾瀬はるかで、新島襄がオダギリ・ジョーって、何やねん! 「襄」
だから「ジョー」なの? とツッコミを入れたくなってしまいます。
吉田松陰は小栗旬だったし、前回は八重の幼なじみで剛力彩芽ちゃんまで出てきました。顔、小さすぎです!
何だか歴女の妄想を見ているような、そんな危なげな臭いを嗅いでしまうのは、私だけでしょうか……。