宮中歌会始 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 本日、宮殿で毎年恒例の歌会始が行われました。


 私も毎年テレビの中継を観るのを楽しみにしているのですが、例年14日ぐらいなのでその頭でいたら、今年は12日だったんですね。

 気づいた時には中継がほとんど終っていて、見逃してしまいました。


 でも、直後に宮内庁のHPで御製・御歌がアップされていたので、気を取り直してプリントして拝誦しました。


 今年の御題は「岸」で、両陛下は東日本大震災のことをお詠みになりました。



御製


津波来し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる


 この御製は、昨年五月六日、東日本大震災被災地お見舞いのため岩手県に行幸啓になった際、釜石市と宮古市の間をヘリコプターにお乗りになり、津波により大きな被害を受けた被災地を上空からご覧になったときの印象を詠まれたものである。


皇后陛下御歌


帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく岸とふ文字を歳時記に見ず

 俳句の季語を集めた歳時記に「岸」という項目はなく、そのことから、春夏秋冬季節を問わず、あちこちの岸辺で誰かの帰りを待って佇む人の姿に思いを馳せてお詠みになられた御歌。この度の津波で行方不明となった人々の家族へのお気持ちと共に、戦後の外地からの引揚げ者、シベリアの抑留者等、様々な場合の待つ人待たれる人の姿を、「岸」という御題に重ねてお詠みになっているようです。



 御製・御歌の後の解説文は、宮内庁HPに付されていたものです。他の皇族方の御歌も解説付きで載っていますので、ぜひご覧になってみて下さい。


 「祖国と青年」では、年頭ご発表の御製・御歌と合わせて、3月号に掲載します。