ゴールデンウィーク明けの5月7日に家から駅までの道すがら3つのスーツケースがゴミ置き場に放置されていました。
見てみると2つのスーツケースはキャスターが1か所~2か所破損。1つは持ち手の部分が破損していました。
これだけの破損で捨ててしまうのはもったいないと感じました。
3日経っても破棄されたスーツケースは回収されず放置されたままで、自治体により粗大ごみなどの特殊な方法となるようです。
(自治体により分解した場合は燃えないゴミなどで可能)
2024/5/9 更新
旅行の必須アイテムでもあるスーツケースのキャスター(車輪)を取り換えてみることにしました。
今回取り換えるスーツケースはごく一般的なものでシングルタイプのキャスターで車軸シャフトを切らずに潰して外します。
街中のお店で交換依頼をすると1か所2,750円でした。
画像1
スーツケース本体から車輪部分(足)を取り外します。
取り外さなくても作業は出きますが、取り外した方が作業がしやすいです。
スーツケースの内部にあるメンテナンス用のファスナーを開けると「画像1」のようなものがありプラスドライバー1本でキャスター(足)の部分を外すことが出来ます。
こちらを外した場合は、走行中に外れないように修理後に確実に元通りにはめ直します。
部品を無くさないようにしてください。
このメンテナンス用のファスナーを開けることで取ってやTSAロックなども取り外しが簡単に出来ます。
車輪部分(足)を取ったあとは、「画像2」のドライバーの先端にある金属部品を外す必要があります。
画像2
この丸い部品はシャフト(車軸)と一体化されているためここだけを外すことは出来ません。
「画像3」は車輪の軸になるシャフト(車軸)で、先端部分を外側に丸めて(画像2の部分)穴から抜けない構造となっています。
形のイメージ的に「qp」です。
そのため、シャフト(車軸)自体を切断するか、「qp」に丸まった部分を潰していく必要があります。
画像3
車輪交換で一般的に行われる方法は、金切り鋸で車軸を切断する方法がありますが、車輪の形状の問題で鋸が入らない場合もあります。
今回は、「画像4」のように車輪の左右に出っ張りがあり金切り鋸が入らないタイプだったため、「画像2」の「qp」の部分を潰す方法を選びました。
画像4
今回準備したものは、電動ドリル、先の細いペンチ、小さいマイナスドライバー、薄い金属の板、滑りにくい軍手です。
道具の扱いになれていても思いがけないケガを想定して面倒でも軍手をします。
室内で作業する場合は、細かい金属の粉や破片が多く出るので新聞紙を敷きます。
画像5
電動ドリルの換え刃は100円ショップでも売っています。(ダイソー)
画像6のように、電動ドリルで車軸の部分を削ります。
ここでは穴をあける訳ではなく、金属部分を削り少しでももろくする目的です。
ドリルの刃は垂直にはせずに少し斜めにして削っていきます。
削っているうちにこのまま「qp」と丸まった部分が取れてしまうことがありますが、取れない場合の方が多いため、ある程度削れたら先の細いペンチや小さなマイナスドライバーで潰しったり、削ったりしていきます。
少々根気のいる作業ですが、金切り鋸で切るよりは腕の疲れも軽そうです。
画像6
ある程度先端が潰れたら少し強引にでも引っこ抜きます。
強引に引っこ抜くときに必要なものは、「画像5」の薄い金属の板です。こちらを隙間に差し込んで車軸を外していきます。
画像7
ある程度、頭の「T」の部分が出てきたらペンチで挟んで車軸を引っこ抜きます。固い場合はグルグリと左右に回転させながら引っ張ります。
画像8
破損した車輪4つ全てが取れました。(画像8)
初めは1つの車輪を取るために1時間以上格闘しましたが、3つ目以降は15分から20分ほどでとれました。
外したものを捨てる前に、車輪や車軸のサイズを測り、楽天やアマゾンで合うものをものを購入します。
一般に売られているものは、車輪の直径40㎜~50㎜、車軸の長さ37㎜、車軸の太さ5.5㎜くらいです。
直径が大きすぎると取り付けられないので注意が必要です。
画像9
画像9は、新しいキャスターで、4個セットで1,000円以下(送料込み)です。
車軸は8本入っていましたが、長さが違う4本づつ。
六角レンチで取り付けられるため2回目以降は修理が簡単です。
2023/11/15