青樹庵です。
終戦後間もないころのお話ですが、
維新の橋下さんの発言で思い出したことがあります。
当時大学生だった兄と母が電車に乗っていました。
空いた座席に母と並んで座っていました。
その頃我が国はアメリカの占領下にありました。
街にはアメリカ兵で溢れていて、
兄たちの乗った電車にも何人かの兵隊がいましたそうな。
めずらしくも無い光景です。
車内はだんだんと混んできました。
兄の前に立っていた1人のアメリカ兵が、
とつぜん兄に向って怒りだしたそうです。
言葉が判らないので、
自分がなんで怒られているのか見当もつかず、
兄はただ身を縮めていたと云います。
すると、その兵隊に胸倉をつかまれて起立させられたと。
相手はプロレスラーのような大男です。
「殺される!」恐怖で震えるけど、
訳が分からないのでじっと堪えるばかりでした。
車内は恐怖で固まっていました。
あわや、となったときに、
隣に居た母が立ち上がって、
米兵の腕を叩きながら、「わたしの子供に何をする」と叫びました。
明治生まれの母は、外人というだけで恐れていました。
その母が、仁王様のような巨漢を叩いたのです。
息子を助けたい一心で。泣けてしまいます。
すると、どうでしょう。
赤鬼のように怒っていた米兵が、人が変わったようにやさしくなって、
「おー、ママさん」と母を労わって、抱くように席に座らせたと。
その後、身ぶり手ぶりによりますと、
兄の前に女性が立っているのに、席を譲らなかったので怒ったようでした。
日本では考えられないことです。
わたしはアメリカにしばらく滞在していたことがありますが、ほんとに女性の主権が強い国です。
橋下さんは、そんな国の司令官に
「風俗を利用すればいい」と云ってしまったんですね。
そうです。
日本は敗戦後しばらくの間、米軍に占領されていましたよ。
その頃は、すべてアメリカの言いなりでした。
負けたんだから当りまえですが。
政治も教育もすべて支配されていました。
占領された国の実態を想像できますか?
いま使われている『憲法』は、
占領していたアメリカが、自分たちに都合の良い内容で作ったものです。
青樹でした
人間はけっこうしたたかな生き物です