(東京都杉並区新高円寺 ゆうゆう梅里堀ノ内館)

 

 

今日は新高円寺の「おくのほそ道を読む会」。

会場前には「都知事選挙」の掲示板が設置されていた。

 

僕は神奈川県民だが、都内で句会や講座を15個持っているので、200人くらいの「都内在住有権者」と接している。

そういう講座で「石丸伸二さんを応援してあげて~!」と頼めば、少しは票が増えるかもしれないな~。

そういう衝動に駆られるが…、まあ、それはやめておこう。

 

今日は第2回。

前半は「松尾芭蕉の生涯」を紹介し、後半は「おくのほそ道」の「千住」(旅立ちの章)。

「千住」では、私の「鉄板ネタ」があり、今回も大いにウケて嬉しい(笑)。

 

 

 

開始間際、結構空席があったので、「あら、もうみんな飽きちゃったのかな…」と心配になったが、その後、増え始め、結局は4人欠席、40人弱の人が引き続き参加してくれた。

講義が終わり、担当の人に聞くと、4人欠席だったが、全員事前に連絡をいただいている、と言われていた。

この講座はキャンセル待ちの方が数人いらして、数回無断欠席すると、キャンセル待ちの人と入れ替わることになっている。

なので事前連絡をしているということは、全員が継続の意思を示している、ということだ。

キャンセル待ちの人には申し訳ないが、みなさんが楽しんでくださってくれているようで嬉しい。

 

今日の講座では、われながらちょっと笑っちゃう場面があった。

私が講義をしていると、最前列のご高齢の女性がずいぶん楽しそうに笑っておられたので、

 

いや、笑いごとじゃないんですよ。

 

と言ったら、さらにウケた(笑)。

こういうのを「客いじり」と言うのだろう。

本当は、

 

いや、笑いごとじゃないんですよ、おかあさん。

 

と言いそうになったのだ(笑)。

「なんか林家三平みたいになってきたな~~。」とわれながらおかしかった。

「講師」というより「漫談家」化しつつある(笑)。

 

「講義」というのはだいたいがつまらないものだ。

それは「講師」の責任と言っていい。

「優秀な学者」=「優秀な講師」ではないからだ。

特にご高齢者は「充実した時間」「楽しい時間」を求め、来ている方が多い。

私は学者、研究者ではないが、優秀な講師ではありたいものだ。

優秀な講師とは、参加者に、楽しく豊かな時間と教養を提供し続ける人だ。

 

講義が終わると、その笑っていた方が私のところにいらして、なんと! 93歳だという。

この講座を楽しみにしている、とおっしゃってくれた。

そして「日本橋」の生まれ、なのだという。

なんで笑っていたのかは聞かなかったが、私が「南千住の生まれ」程度で「江戸っ子」ぶっていたのが滑稽に見えたのだろうか。

江戸っ子にも「ランク」があるのだ。

 

 

一番は「日本橋」「神田」、次は「浅草」、次は「深川」「向島」という感じだろうか。

私などの「南千住」などは江戸っ子と言っても「場末の更に場末の江戸っ子」で、「日本橋の生まれです」などと言われると、まぶしく見えてしまう(笑)。

しかも今時、「自分は江戸っ子です!」などと自慢している人をほとんど見かけない(笑)。

きっと懐かしかったのかもしれないな~。

 

 

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