(神奈川県三浦市)

 

今日はパソコン仕事をしながら、Youtubeを流していた。

その中の一つで、ジャパネット前社長・高田明さんの講演を聞いた。

よくはわからないが、九州の若手起業家を集めたイベントでの講演会らしい。

 

ビジネスや起業についての話はともかく、そこで「不易流行」という言葉が出た。

「不易」とは「変わらないもの」、「流行」は「変わってゆくもの」。

(詳細についてはこちらを!)

 

高田明さんは今、全てを息子に任せ、「ジャパネット」から離れ、新しい事業を起こしている。

息子に全てを任せる時、「不易流行」を説いたという。

要するに、

 

大切なことは変えるな、でも「やり方」は全て変えて構わない。

 

と言ったのだそうだ。

「大切なことは変えない」、これが「不易」で、「やり方は変えて構わない」が「流行」になる。

「流行」とは世の中やお客さんの声を敏感に受け止める、ということだろう。

 

実は「不易流行」という言葉はいまやビジネス用語になりつつある、いや、もうとっくになっている。

10年くらい前に角川源義展を見に行ったことがあるが、源義先生は角川書店の創業の理念として「不易流行」を据えた、と案内板で見たことがある。

これは源義先生が俳人であり、芭蕉の研究家だったからと思っていたが、その後、テレビなどでもいろいろな実業家がときおり「不易流行」という言葉を上げていたのを見たことがある。

 

私なりの解釈だが、「不易」は会社の理念、「流行」は時代のニーズ、ということだろう。

「不易」を大切にしながら、常に時代に合わせて「変化」しなければならない。

芭蕉の言葉は「俳句」だけではなく「あらゆること」に通じるのだろう。

 

 

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