(東京都足立区北千住 北千住駅)
わが社で刊行した、川越歌澄さんの句集『キリンは森へ』が「第4回俳句大学大賞準賞」受賞したことを知った。
とてもめでたい!
昨日、お祝いの連絡をした。
とても喜んでいた。
私にとってもとてもうれしい出来事だった。
こうして会社としての実績を積んでいけるのが嬉しい。
選考委員 は岡田耕治氏 (大阪教育大学特任教授・「香天」代表) 、木暮陶句郎 氏(「ひろそ火」主宰) 、五島高資氏 (俳句大学副学長) 、斎藤信義氏 (「俳句寺子屋」主宰) 、仲寒蟬氏(「牧」代表)、永田満徳氏 (俳句大学学長)。
選考委員の一人、五島高資さんの選評は以下の通り。
文學の森主催の第1回「北斗賞」の選考委員として、川越歌澄を「俳句の骨法をきちんと踏まえた上で決して気負わず、しかも独自の世界が展開されている。」として強く推薦した。
今回の『キリンは森へ』では、川越歌澄という個人的、さらには集合的無意識を介して、高い詩境の展開を見せている。
五島さんはじめ選考委員の皆さんに感謝したい。
今日は雨の中、よみうりカルチャー北千住の「じっくりと読む奥の細道」講座。
今日で3回目だが、3回中2回が雨…。
「芭蕉俳諧成立の歴史」、おくのほそ道の「室の八島」「日光1」を話した。
講義のあとは駅ビルのルミネでお寿司。
今は6日ぶりに横須賀に戻っている。
数日前、さきほどの選考委員・五島高資さんの著者『芭蕉百句 解釈英訳』が届いた。
五島さんとももう古い付き合いだ。
俳句編集時代、何度もお会いした。
この書は英語が堪能な彼が、松尾芭蕉の作品から厳選した百句を英訳し、解説したもの。
五島さんとは作風は違うが、その作品には敬意を持っていた。
帯を読んでみると、こう書いてある。
独りよがりの主観的俳句、単なる言語遊戯の歪んだ俳句が増産され続け、真に伝統的な俳諧精神が危機的状況にある。
まったく同感である。
やはり、(私より2歳年下だが)五島さんは尊敬すべき人だと再認識した。
本と一緒に手紙が挟んであり、私のブログでの文章も参考にさせてもらった、とある。
取り上げていた句は、
辛崎の松は花より朧にて 松尾芭蕉
この句は「にて」で終わっている。
「俳句は言い切るべし」と芭蕉は言っていたが、この句は言い切っていない。
「にて」というあいまいな終わり方をしている。
そのことについて、芭蕉門弟の間でも、そして現在でも議論になる。
私は、紀貫之の和歌、
唐崎の松は扇のかなめにて漕ぎゆく舟は墨絵なりけり
が念頭にあったのではないか、とブログで述べた。
五島さんは、既存の説、自身の考えを述べたあと、
ちなみに、俳人・林誠司は、ブログ「俳句オデッセイ」で紀貫之の〈唐崎の松は扇のかなめにて漕ぎゆく舟は墨絵なりけり〉が芭蕉の念頭にあったのではと指摘している。
まさに上の句と下の句は「にて」によって軽い「切れ」が生じている。
重要な意見だと思う。
と述べている。
深謝。
北千住よみうりカルチャー「じっくりと読む奥の細道」
読売・日本テレビ文化センター 北千住 03-3870-2061 北千住駅直結
毎月第1月曜日 13:00~15:00
3回分 9,900円 ※初回4月4日
詳細・お申し込みはこちらから
池袋「探求 奥の細道」講座
〈講 師〉 林 誠司
〈日 程〉 7月5日(火)、26日(火) 13時~15時
〈会 場〉 みらい館大明(豊島区池袋3-30-8)108室
〈参加費〉 3,500円(2回分)
〈申 込〉 みらい館大明 03-3986-7186 miraikan_taimei@yahoo.co.jp
〈主 催〉 NPО法人いけぶくろ大明
〈後 援〉 豊島区
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6月の講座・句会
2日(木) 俳句の川(西荻窪)9時~、俳句の駅(西荻窪)13時~
4日(土) おくのほそ道を読む会(西荻窪)10時~
5日(日) 青丹会(荻窪)10時~
6日(月) じっくりと読むおくのほそ道(よみうりカルチャー北千住)13時~
9日(木) クレア句会(立川)13時~
14日(火) 第1谷端川句会(池袋)13時~
15日(水) 香林会(高円寺)13時~
16日(木) しぶき句会(日野)
17日(金) 新山王句会(大森)
18日(土) 谷中句会(谷中)
21日(火) 第2谷端川句会(池袋)13時~
24日(金) EPC句会(用賀)13時~
25日(土) 細道句会(早稲田 ※超結社句会)13時~