大河ドラマ「真田丸」 ~第8話・【調略】予告編~ | 歴史ブログ

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歴史を探究する「歴史探訪」などで構成します。


⬛大河ドラマ 「真田丸」
~第8話【調略】~



神流川ノ戦いで
滝川一益の軍を破り
勢いに乗る北条氏に
家康は怯えきっていた。

阿茶が宥めても落ち着きがない。

そこで、
徳川家の家臣・本田正信は、
北条が北上している今こそ
甲斐攻略のチャンスと説く。

ようやく落ち着きを取り戻した
家康は、
今後の作戦を冷静に考え始める。

一方、
北条氏に従属する事を宣言した
昌幸は、
弟の信尹と信繁とを上杉に送りこむ。

春日信達を調略し、
北条への手土産にする為に。




⬛【調略失敗…?、脈あり…?】

信達のいる海津城に乗り込んだ
信尹は、
信繁を自分の息子の信春と偽り
紹介する。

『信達は天下に名高い豪傑として
有名だが、
上杉景勝からは海津城の守りしか
任せてもらえていない。』

『それに不満をもっている事を
信尹は掴んでいた。』



そこで信尹は、
春日が武田氏に縁の深い者だから
景勝は心を許していないのだと指摘。



鋭い指摘に信達の心は乱れる。

更に信尹は、
真田家が北条氏に寝返った事を伝え、
信達も北条方につくよう誘う。

しかし信達は、
この誘いをキッパリと断った。

手痛く断られたかに見えたが、
信尹は脈ありと考えていた。

『春日にその気が無いなら
こうも あっさりと断らない。』

『話を受けたふりをして、
景勝に密告するはずだ。』

信尹が
調略までもう ひと押しだと言うと、
信繁はその ひと押しを
やらせてほしいと志願する。


信繁は
理詰めで信達を説得に掛かるが、
これが裏目に出た。


理詰めで論じ過ぎた為に、
逆に信達の心を閉ざしてしまう
結果となってしまった。

この間にも
北条氏は戦支度を整え、
川中島へ兵を進める準備をしていた。



シビれを切らした昌幸は、
信達の調略を待たずに
北条氏直に会いに行く事を決める。

たいそうな窮地であったが、
昌幸は、
まるで楽しんでいるようにも
見えるのであった。




⬛【氏直の性格をつかむ昌幸】

北条氏直の勢いは留まる事を知らず、
信濃の国衆たちを
次々と服従させながら侵攻していった。

ゆっくりと、
だが確実に北条氏の国盗りは
進んでいく。

一方、
岩櫃城の信幸は
何も知らされていない為、
真田家は上杉氏に属し、
自分も北条と一戦交えるものと
思いこんでいる。


ところが、上杉を見限って
北条に付く事になったという
知らせが舞いこみ、
信幸は唖然とする。

昌幸は、
予定よりも大幅に遅刻して
北条氏直の元にやってきた。

これをよく思わない氏直は、
昌幸を相手にせず、
室賀正武の後方に控えるようにと
あしらう。

昌幸は遅れたお詫びとして、
春日信達を密かに味方に引き入れたと
氏直に伝える。

勿論、これはハッタリ。

信繁と信尹は
まだ調略にてこずっており、
信達は北条氏につく意向を
まだ示してはいない。

しかし、
このアピールに氏直は
興味を示さない。

そこに、小田原にいたはずの
氏直の父・氏政がやって来た。



氏政は昌幸に気付くと、
「武田に、その人ありと言われた
真田殿か」
と、大袈裟に昌幸を褒めはじめた。

これをチャンスとみた昌幸は、
すかさず信達を
北条に引き入れた事を告げ、
氏政に猛アピール。

氏直は、
そんな小細工なしでも勝算があると
強気の態度を示すが、
氏政にたしなめられる。



[氏政]
「戦は、楽に終わるなら
それに越した事はない。」
「春日が上杉を裏切ってくれれば、
それだけ無駄に兵を失わずに済む」

昌幸は、
信達に海津城を与える事を
約束する手紙を書いてくれるよう
氏政に願い出、
氏政はこれを了承する。

昌幸を
たいそう評価している様に見えた
氏政だったが、
実は昌幸の事など
たいして知らなかった。

若い氏直が直ぐに天狗になる為、
少し懲らしめておこうと思い、
昌幸を利用したのだった。

一方、
昌幸は一連のやり取りで
氏直の性格をつかんだ。

『氏直は人の逆を言う、天邪鬼な性格だ。』

氏直の扱い方を学んだ昌幸は、
信尹の知らせを待って、
次の策に打って出ようと
するのだった。




⬛【昌幸と信尹の計略】

7月14日。
北条軍は三万近い大軍で、
上杉への侵攻を開始した。

対する上杉景勝は七千の軍勢で、
海津城に本陣を構えた。

程なくして、
真田昌幸が上杉を裏切り
北条についたという知らせが
景勝の元に届き、
信尹は厳しく責められる。



[景勝]
「許しがたい裏切りじゃ‼」
「そなたの兄は、何を考えておる」



[信尹]
「御館様、私も兄には愛想がつきました」

信尹と信繁は、
越後に骨をうずめる覚悟だと宣言し
景勝を喜ばせる。

すっかり信尹を信じ込む景勝とは
対照的に、
側近の直江兼続は信尹を疑っていた。

調略を急ぐ信尹は、
北条氏政がこの戦いに勝てば
信達に海津城を返すと約束した事を
伝える。

海津城は
春日信達の父・香坂弾正が
守ってきた城だった。



[信尹]
「上杉の元では、
どんなに働いても城代止まり。
北条を勝利に導き海津城を取り戻せ」

信尹、信繁の説得で、
ついに信達も首を縦に振った。

こうして、
信濃 最大の抵抗勢力だった真田家を
味方につけた北条氏は、
邪魔だてなく、
すんなり川中島に陣をひく。




⬛【北条 vs 上杉】

北条軍と上杉軍は
千曲川を挟んで対峙する形となった。

上杉軍の後方には、海津城がある。

北条に寝返った信達の兵とで
挟み撃ちにする作戦だ。

余裕の勝利かと思われたが、
上杉の兵が
予想より大幅に多いという目撃情報が
地元の漁師から氏直の元に届く。

7000との予想を大きく覆し、
その2倍・3倍はいる
というではないか。

実は、その漁師は変装した佐助。

しかし、
傍にいた室賀正武も気付かず、
その情報を信じて不安を募らせる。

更に、千曲川の対岸には、
磔にされる春日信達の姿が。

昌幸は、信達の寝返りが
上杉に悟られてしまったのかと
弁明する。

信達の裏切りを前提とした
挟み撃ち作戦が出来なくなった事に
氏直は慌てるが、
昌幸は、
このまま決戦する事を勧める。



[昌幸]
「戦には勢いというものが御座る。」
「此方には、上杉を圧倒する
3万の軍勢がおるではありませぬか」

しかし、
天邪鬼な性格の氏直は、
昌幸の提言を却下。

徳川軍が甲斐に入ったという
知らせが届いたと嘘をつき、
上杉に手こずっている間に
甲斐を取られる恐れがあるから
兵を退くと告げ去っていった。

昌幸を嫌う室賀は、
調略に失敗した昌幸を嘲笑うが、
これは全て昌幸のシナリオ通り
だった。

『昌幸と逆の事しか言わない
氏直の性分を逆手に取り、
北条氏を信濃から追い出したのだ。』

そして、信達を殺したのは信尹。

裏切り者の汚名を着せたまま
信達を亡き者とする事で、
景勝に恩を売るのが狙い。

氏直が去ったのと時を同じくして、
上杉景勝も
家臣の起こした反乱を鎮圧する為に
越後に戻っていった。

こうして事は、
全て昌幸の思惑通り進み、
北条氏や上杉氏と戦わずして
信濃を守ったのだった。




⬛【昌幸の野望】

策が思惑 通りとなった昌幸は、
上機嫌で真田屋敷に帰還した。

岩櫃城から呼び寄せた信幸、
海津城から戻った信繁に、
ここまで狙い通りになると
逆に気味が悪いと軽口を叩く。

一体どこまでが狙いだったのか
信幸が訪ねると、




昌幸は、
「全てじゃ。」
「すべて計略のうちじゃ。」
と答えた。

昌幸は、
誰の傘下にも属さない
自分たちだけの国を作りたいと考え、
息子たちに宣言する。



[昌幸]
「これより信濃は、
我ら信濃の国衆が治める。」
「上杉や北条がナンじゃ。
大名などいらぬわ。」

しかし、そんな昌幸の前に
大きな壁が立ちはだかる。

後に、
真田家の宿敵となる
徳川家康であった。





⬛【みどころ】

⚫【北条氏直 VS. 上杉景勝】

北信濃の拠点である海津城へ入り、
侵攻してきた北条軍に備える上杉景勝。

劣勢の中、
毘沙門天の名に懸けて
重臣・直江兼続(村上新悟)と共に
北条氏直(細田善彦)を迎え撃つ。



⚫【昌幸の狡猾な策謀がうなる】

北条氏直 率いる北条軍が
信濃、上野に侵攻。

大軍を前に上杉を裏切り、
北条につく昌幸だが、
策謀を巡らし
若き当主・氏直を翻弄する。



⚫【信繁、昌幸と信尹に震撼する】

昌幸の命で、
叔父・信尹(栗原英雄)の下で
上杉方の武将・春日信達を調略する
信繁。

真田家の為に奔走する信繁だが、
その最中、信尹の言動に震撼する。