インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第21回 年次会合の結果について | 清福丸ブログ

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知られざるマグロ業界の実態や日々の出来事をご紹介します。


先週22日~26日まで、ジョグジャカルタ(インドネシア)において「インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第21回 年次会合」が開催され、インド洋におけるマグロ類の保存管理措置等について議論が行われましたメガネ
「インド洋まぐろ類委員会(IOTC*)」は、インド洋におけるマグロ類(カツオ、マグロ、カジキ類)の保存及び最適利用の促進を目的として設立された地域漁業管理機関ですサーチ
毎年開催されている年次会合において、対象資源の保存管理措置等が議論され、決定されていますメモ

今回の年次会合では主にマグロ類の保存管理措置、混獲されるサメ類の保存管理措置について話し合われました得意げ

結果については以下の通りとなりましたひらめき電球

(1)マグロ類の保存管理措置
キハダの保存管理措置については、まき網漁船1隻当たりの集魚装置(FADs)の数を削減する措置(一度に設置できる数を425個から350個に削減し、また1年間に設置できる数を850個から700個に削減)などが採択されました。なお、我が国漁船の操業に影響はありません。
一方、カジキ類の保存管理措置については、関係国間で合意に至らず採択されませんでした。

(2)混獲されるサメ類の保存管理措置
混獲されるサメ類のヒレの船上での切り離しを禁止する提案が議論され、我が国等の意見を踏まえ、冷凍保存されるサメについては適用除外とする形で採択されました。

「インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第21回 年次会合」の結果についてクリップ
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/170526.html

今回の会合の焦点はキハダマグロを巡る保存管理措置についてのようでしたうお座
近年世界各国で巻網の漁獲量が急増得意げ
それに伴い、資源状況が悪化ダウン
これに歯止めをかけるため、今回巻網漁船の集魚装置(FADs)の数を削減するという方法になりましたべーっだ!
今回の措置がどれだけキハダマグロの漁獲圧低減につながるかわかりませんが、資源状況が少しでも改善されることを期待したいと思いますにひひ
今回のキハダマグロの管理措置は巻網漁船にのみ適用ということで、遠洋マグロ延縄船は適用除外となりますシラー

またサメに関しても新たな措置が導入ビックリマーク
船上でのヒレと胴体の切り離しが禁止されることになりましたNG
ただ冷凍保存されるサメに関しては適用範囲外になるらしく、我々遠洋マグロ延縄船への適用は見送られることになりましたDASH!
延縄船にはヒレの重量を魚体本体の5%以下に抑える5%ルールが引き続き適用されますべーっだ!

今回の会合では我々遠洋マグロ延縄船に直接影響を与えるような措置は採択されませんでした得意げ
近年、その非効率さから延縄漁船は世界的に縮小傾向にありますしょぼん
代わって台頭してきたのが巻網漁船ですシラー
巻網漁船が獲る漁獲物をどう管理していくかが今後の資源管理のポイントになると思いますべーっだ!

●浜田漁業部HPはこちら⇒  http://hamada-gyogyoubu.co.jp/
●乗組員の募集はこちら⇒ http://www.maguro-boshu.com/
●マグロ操業動画はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=RfSKGTxpIfQ