「今に在る」ために体を意識してみる | 体はあなたの一番の味方 もっと一緒に楽しもう!

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こんにちは。

ブログをご訪問くださってありがとうございます。

天野茂美です。

 


前回の投稿で、私がいかに現在という瞬間を大切にしていなかったかを思い知った、ということについてお話ししましたが、

では、どうすれば「今」にいることができるのか?

今日はそんなことを少しお話ししようと思います。

 

 

 

 

マインドフルネスという言葉が一般的になって久しいですが、この記事を読んでくださっている方の中には、すでに実践されている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

なぜ、「今」に心を置いておくことが必要なのか?

 

それは、私たちが生きられるのは「今」この瞬間だけだから。

以前「今」だった瞬間は、気づく間もなく「過去」になっていく。

今「未来」だと思っている瞬間は、今だと感じた瞬間に「未来」になっていく。

 

私たちが存在できるのは、どんどん過ぎ去っていく「今この瞬間」しかないんですね。

 

 

でも私たち人間は、ほぼ四六時中、過去の失敗や辛かった出来事について反省したり後悔したり、未来のことに不安になったり憂えたりしています。

過去の嬉しかったことや成功体験の中にずっといたがったり、この先の楽しみなイベントのことばかり考えて、今目の前のことがないがしろになりがちです。

 

良い(と感じる)ことも、悪い(と感じる)こともひっくるめて、過去へ未来へと思考を巡らせ続けています。

 

 

そしてこの思考が働いている間は、現在にいることが難しくなってしまいます。

なぜなら、現在にいるためには、「感じる」ことが必要だからです。

 

今この瞬間に見ているもの

今この瞬間に聴いている音

今この瞬間に味わっているもの

今この瞬間にかいでいる匂いや香り

今この瞬間に肌で感じている肌触りや気温や風

 

これらを意識して感じることが、「今この瞬間に存在する」ことを可能にしてくれます。

そして、その瞬間が多ければ多いほど、心や体が自然のリズムと調和して、生きることが楽になるのです。

 

 

そして、「今に在る」ことの練習のため、マインドフルネスや瞑想、座禅などがあるわけですね。

禅の修行の一つである作務も、そのためのものです。

 

 

とは言っても、瞑想も座禅も難しい、と感じる方も多いと思います。

そんな方はぜひ、普段からご自分の体の感覚を意識してみてください。

 

 

 

ボディ・セッションをしていてもよく感じるのですが、体は感情や心の状態をとてもよく映しだします。

例えば、心配事があると胸が緊張して呼吸が浅くなっています。

 

ご本人はそのことに気づいていないことが多いのですが、身体が緩んで呼吸が深くなると、「あぁ、息をするのが楽になりました」と仰いますし、

時には、その原因がご自身の抱えていた心配事によるものだと気づき、その心配事すらも「どうにかなるんだなと思えるようになった」という方もいらっしゃいます。

 

このように、体と心や感情は密接に結びついています。

常日頃から少しでも身体へ意識を向けることが習慣になっていると、ご自身の状態にも早く気づくことができますし、無駄に考え込む必要がなくなりますね(^-^)

 

 

 

体に意識を向けるということについて、もう一つ。

 

 

今はお休みしていますが、私は以前、コア・トランスフォーメーションというメンタルのセッションを行っていました。

 

このセッションは簡単に言うと、

過去のトラウマや、自分の中でどうしても許せないこと、乗り越えられない壁等々があるとき、

その痛みや辛さ、悲しさなどが、ご自身の体のどこに存在しているかを感じていただき、

その体の部分(コアトラではパートと呼びます)に、何を望んでいるのか?どうしたいのか?を問いかけて、根源的な問題解決へと導くセッションです。

 

私たちが抱えている問題の根っこには、不安や自己肯定感の低さ、恐怖、悲しみ、怒りなど、古くから古今東西を問わず人間が抱えてきた根源的な苦しみが存在しています。

その根源的な痛みを解消して、もっと楽に生きて生きましょう!というのが、コアトラのゴールなのですね。

 

 

ちょっと話がそれてしまいましたが、

 

その根源的な痛みを解消するセッションの第一歩になるのも、身体の感覚を意識することなんですね。

そしてセッションの間中、体の感覚に意識を向けていただくのです。

 

今のご自身の体を感じきること。

体から答えをもらうこと。

そこに解決への道があるからです。

 

 

 

今では私は、この「この感情ははたして体のどこで感じているんだろう?」ということは、日常的に行っています。

 

ふと感じた違和感や怒り、不安、恐怖、悲しみなどの感情

喜びや幸せ、楽しいという感情

 

これらの感情が浮かんだときに自分の体に意識を向けると、その瞬間「今に在る」ことになります。

そして、「今に在る」状態でいる間は思考が働かずニュートラルな状態になるので、良い・悪いの判断がなくなります。

判断がなくなると、在るがままの状態を見つめることができます。

 

「判断がない」

 

これが、身体の内側から湧き上がってくる真の幸せを感じるためには、とても重要なカギとなるのです。

 

 

 

 

現代に生きる私たちにとって思考しない時間を持つというのは、とても難しいことかもしれません。

けれど、物や状況に頼らない真の喜びや豊かさを得るためには、思考を超えて、私たち人間も本来は自然の一部であることを思い出す必要があります。

 

そのためにも「今この瞬間にいる」ことを意識していきたいですね。

 

 

 

 

最後に、

マインドフルネスを日常で実践したい!と思う方にお勧めの本をご紹介しようと思います。

 

 

 

 

『今、ここに意識を集中する練習』

 

著者はジャン・チョーズン・ベイズさんという、アメリカで禅寺の代表をされている禅僧で、小児科医でもある方です。

 

この本には53個の練習が紹介されていて、1週間に1つの練習を実践すると、1年ですべての練習を終えることができる、という組み立てになっています。

それらの練習は日常生活の中で取り組みやすいように工夫されていて、とてもユニークなものもあり、大きく視点を変えてもらえるものもあります。

 

セッションにいらしてくださるお客様の何人かにお貸ししたこともあるのですが、皆さんとても興味深かったと仰っています。

 

購入したのは2016年なので、その後も多くのマインドフルネス関連の本が出版されていますし、これが一番だ!と言うことはできませんが、

毎日の生活に取り入れてみたいと思う方にはお勧めです(^-^)

 

 

 

 

最後までお読みくださってありがとうございました。