お金を借りること...。 | 伊勢崎あずまの塾 精鋭みどり塾

伊勢崎あずまの塾 精鋭みどり塾

群馬に生きる塾講師の...ぼやきブログ。

「身内でもどうかと思うのに

知人や友人に金を借りようと

考えるヤツ、信じられないね」

 

...そう語るのは潔癖な友人。

他人に貸し借りをつくるのを

異常なほど嫌っている彼。

数百円程度の貸し借りや

奢りなども徹底して忌避する。

 

 

「そもそもさ、必要ないだろ?

金がないなら買わなければいい。

我慢すればいいだけじゃん。

 

ローンとかも同じだよ。

借金だよ、借金。

家とかはさすがにムリだとしても

クルマくらい貯金して買えばいい。

家以外に借金する必要性、

一切ないね!」

 

...どうやら職場の同僚から

借金の依頼があったようで。

 

「...事情?

貸す気が無いから聞かなかったよ。

変に期待持たせても可哀想じゃん。

どんな事情でも一切貸す気ないから。

 

50万だって。

そのくらいの蓄えすらないとか。

そんなヤツ、絶対返済もムリだろ」

 

 

...う~ん、それには同意しかねる。

貸す貸さないは個人の自由だし

そこは別に異論ないが

経済事情は個々人、家庭ごとに

いろいろあると思う。

 

「え?じゃオマエなら貸す?」

 

...事情によるかなぁ。

あと関係性にもね。

さすがに50万となると

「返ってこなくてもいいや」

ってワケにもいかんから。

 

でもオマエが言うように

「50万程度の蓄えがない」

=「一切信用できない」

ということでは、ないんじゃないか?

 

 

彼の主張は当たり前に正しい。

正しすぎるほど、というべきか。

しかしその主義からわかる通り

借金を踏み倒された経験などはない。

...一切貸さない男、だから。

 

とすると、それは経験則ではなく

机上の空論的な装いを帯びてくる。

 

貸す貸さないは彼の自由だが

信用度や人間性にまで言及するのは

ちょっと違うんじゃないだろうか、と。

 

「貸したり」はおろか「借りたり」までも

経験してきた身とすれば

...耳が痛いなぁ、と思うと同時に

人生ままならぬ時があるものよ、と。

 

 

 

「50万程度って言えちゃうの、凄いよね」

 

...そうねぇ、たしかに。

貯蓄が趣味みたいな男だから。

 

「もしワタシが貸してって言ったら?」

 

...家庭内で貸し借りもないでしょ。

それに拒否権、ないんだろうし。

 

...ん?マジなの?50万??

 

「冗談よ、冗談。

でも実家の母の病気とかもあるし。

そういう不幸は不意に訪れるから。

お友達はそういうことがなかったの?」

 

...どうだろう、か。

でもそういうのまで「貸し借り」には

さすがに含めないと思うけど。

ちょっと潔癖というだけで...ね。

 

 

みどり塾でした。

おはようございます。