頼むから正直に言ってくれ | 自活屋徳々の誰にも読まれない役立たずな随筆

自活屋徳々の誰にも読まれない役立たずな随筆

あくまで自分の関心のあることだけを綴る随筆で、それが誰かの役に立つかどうかは読み手に委ねるところ。
私が一番関心あるものは、どうやって死ぬか。死に様は生き様の末路、ならばそれまでの行程は、激しく穏やかに溌剌と愉快に生きてゆきたい思いです。

世の大半の男子に

今の正直な気持ちを言ってくれと問うと

特にない、急に言われてもなぁと

大概つれない回答しか返ってこない


しかしもし我々が

人の内に潜む声を

そっくりそのまま聞ける能力を

持ち合わせていれば

答えはとても簡単なこと


しかもそれが君のように

美しい人に問われると

答えはたったひとつだけ














あー、










セックスがしたい









とてもシンプルで正直な気持ちだと思う


あ、今仕事中にこの投稿を

読んだとしたなら

おそらく仕事のことしか

考えられないだろう

大変失恋しました()


そうではなく

とてもフラットな状態で

セックスのセの字も浮かばない

セックスなんてなくていいと答えた人は

おそらく心に余裕がなく

何かが欠落しているさえ思えてくる


セックスという単語から

放たれるものの受け取り方は

十人十色


例えば


コミュニケーション

エロス

愛情表現

労わりあい

求愛行動

繁栄

欲求衝動

自己満足

解放

呪縛

フェチシズム

快楽

トラウマ

執着


などなど

色んな捉え方ができる


そこには人と人が存在しており

仮に素粒子の元まで噛み砕けば

目に見えない魂にまで

遡ることになるのではないだろうか


我々の魂の存在が

誰かの魂の存在と

セックスしたいとなれば

どのような表現方法を用いることに

なるのだろうか


前戯となる入口は元より

所謂射精受精とは異なる

フィニッシュを迎えることになる


いや、魂のセックスに終わりという

概念は果たして存在するのだろうか




先月梅田で

ガールフレンドと飲んだ時

彼女がこんなことを言ったことを

ふと思い出した



私、時々ノウイキするのよね、、、


所謂エナジーオーガズムのことだ


でもこれは手を使わない

脳だけでいくソロ活動の一環なので

セックスと比較することはできない


あくまで一対一の繋がりを

有するところは定義にしたい


言葉も使えない

手も触れられない

もちろん挿入もできない


そんな魂のセックスを我々は

死後の世界

本当に体験するかもしれない


だとしたらせめて

生きているこの世界で

セックスしたいと思うことは

正常な人間の気持ちなのでは

ないだろうかと台風が過ぎ去った

少しひんやりする秋を感じながら

我思うのだった



すべは季節の変わり目、

秋のせいにしたい。






自活屋 徳々