今書いている詩 (167) 「たろうさんのヒヨドリ(2)」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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    たろうさんのヒヨドリ(2)

 うす暗闇の中にキュウイのパイプ棚が
 白く浮かんでいます
 来年も再来年もキュウイが食べられないでしょう
 このパイプが重みで壊れてしまったので
 思い切って全部の枝を切ってしまったのです

 いまその枝の残骸が木蓮とキンモクセイに
 絡んで宙ぶらりんで残っています
 「体が元のようになったら 高枝バサミで
  切ってくださいね」と洋子さんに言われています

 椿の花にヒヨドリ君が
 嘴を差し込んでいました
 花粉を食べているのでしょうか
 蜜を吸っているのでしょうか

 たろうさんの家がヒヨドリ君に好かれるのは
 東脇に大きなビワの木も
 庭に桃の木もあるのです
 切ってしまったキッウイも食べた跡がありました

 そして必ず 毎日餌にもありつけます
 砂場の角に置かれたプラスチック洗面器で
 水浴びも出来ます
 おお なんとワンダフルワールドでしょう

 今日たろうさんは妹さんとたろうさんの
 家の墓参りに行きました
 大震災の影響でしょうね
 いつもの彼岸の賑わいはなく
 オリンピック街道はスキスキでした

 たろうさんの家に戻って昼飯を食べましたが
 兄姉3人はそれぞれに事情があるようです

 姉夫婦は車で帰り 妹さんはたろうさんが
 高尾駅まで送りました
 「生活は出来ているのか」
 たろうさんはハンドルを握りながら
 ポツリと言いました