ナルホド!
ほんと、宮崎監督のこの壮大な世界は、、天才としか言いようがないです。
なにげに、かなりの高次元のストーリーが展開されております(笑)
分からない人には、ただのファンタジーにみえるように。
でこれからは、原発や政府などに反発していくのではなく、「悪抱き参らせよ」なんですが、ちょうどいい表現がここにありました。
写真はコチラからお借りしてますが
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ナウシカを殺そうとした皇帝、最初は人間を救うためにと頑張っていたのに、人の愚かさに辟易して、恨みや怒りを背負ってしまった皇帝、ミラルパ(だったかな)
↓この影みたいなものがそう


これ、多くの人間が陥りやすいパターンですよね。
自分が誰かに認められる事でしか自分を認められないと、人間達がいつまでも愚かだと、あいつらがバカなせいで!!と恨みを持ってしまう。
まさに、過去生の私なわけですが(笑)、あ、それで見直させられたのかな。
老いて、恨みや怒りという念を背負っていたこの老人を、ナウシカは闇とともに、ただそばにいる。
「いっしょに、きたいの?」

私もどうせ抱きしめるなら野田さんより同年代のウツが良いにきまってますが(笑)
自分が抱きしめたい人を抱きしめるのが使命なはずもなく、どうしようも行き場の無くなったような人を人として認め続け、生きられるように促していく、生きる場を与えていく、共に創っていく、という使命があるみたいです。限界はありますが・・・
ただ、与える、与える、与える、だけの世界です。
与えるというと僭越なんですが、
「出来ることをする」「出来ることをする」「出来ることをする」という感じですね。
それでも、やっぱり本人が本気で望まない限り、出来ない事なんですよね。
そんなわけで、私なら「なんでこんなやつをつれて一緒にいくんだ?」と思うような元皇帝をナウシカが連れていくうちに、恨みや怒りの念みたいなものが取れる訳です。
「こんなものを全身にまとっていたの・・・焼けるほど熱いのに、とても冷たい」
みたいなセリフの所。

そして、浄化された土地についたら、ナウシカは、自分たちがここに来ればせっかく復活した自然を食い尽くすだけだと悟り、誰にも知らせない事を選ぶ。
元皇帝は、機嫌良く笑い、笑う事でナウシカをも幸せにする。
そして、彼は光の下へ走っていく、笑いながら・・・(成仏)
そう恨みや怒りに支配されて、人を恨んだり攻撃したり貶める事でしか自分の価値を上げられなかった彼と共に寄り添う事で、彼は成仏したのですね。
これから地球生き残り組(というか新しい方の地球に行く人達、もう来てますけど)がやることは、このプロセス。
実際に抱きしめに行かなくていいですから(笑)<そういう役割の人も居るかも知れませんけど
もう、いいんですよ、そんなに国民を騙して汚染を広めておかなくても
悪の言うなりにならなくても、もう大丈夫なんですよって。
彼らが気付くまで、包み込んで愛する、そんなプロセス。
でも実際の行動としては、脱原発の抗議なんかも入ってくるでしょうね。
ナウシカは、恨みと怒りを手放した元皇帝(老人)を「さぁ、イイコだから・・・」といつもの如く抱きしめてますが、こういう状態が「悪抱き参らせよ」なわけですね。

彼らが怯えに怯えているゆえに、支配しようとしている人達の言うなりにならざるを得ない心境も受け止め、さぁ、イイコだから、、、じゃないけど、もう、そんなことしなくていいんだよと、受け容れて、彼らの恐怖を溶かし、共に歩いていく。
そういうプロセスに入りましたね。
具体的にどうするかは、各自の選択なので、どういう絵が描かれるかは後で振り返ってのお楽しみ♪