暗くなるために、誰かを責めるために書くのではない。こんな経験もある、そういうお話をひとつ。

 

アメリカに行って3年くらいたったころ、父が他界した。それから我々が帰国するまで、父の物を片づける人も時間もなくそのままになっており、今は、ガルたちを含め我が家のメンバーが、月に1回片付けに行くようにしている。

 

先月、旦那と二人で向かい、せっせと仕分けしながら片付けていた時のこと、書斎から1冊のノートが出て来たのである。中をさっと見て、捨てて良いものかを判断しようとめくった1ページ目に、ずら~っと文字が書かれていたので、読んでみると、それは父が書いた遺書のようなものだったのだ。

 

何か思うところがあったのか、練習しようとしたのか、その遺書は読点で終わっていて、書いている途中ではあったのだが・・・

 

そこには妻と息子への感謝の言葉が書かれており・・・・娘のワタシへの言葉はひと言もなかった。

 

ワタシは今、父の遺品整理をこの家族の中で一人で一手にになっている。断捨離世代のワタシから言わせれば、「自分でやっとけよ」という思いや、あまりここでは書けないような思いがもちろんこみ上げてきて

なんだこのハズレくじは‼︎

とか、いけないと思いつつも、うがった見方で丸投げされてるように思うこともあるのだ。

 

そこに来て、ワタシに関する感謝の思いもなにも綴られていない遺書を読んでしもうたのだ。気持ち的には、泣きっ面にスズメ蜂

そらもう不幸感パンパン

 

ゴミ袋片手に、溢れてくる涙。あんなにぽろぽろと大きい粒が落ちてくるとは思わず、おい父ちゃん、申し訳ねぇと思うなら、この涙の粒、

全部真珠にせぇ〜よ

 

となんとかこの気持ちを処理しようとしていたら、向かいにいた同じくゴミ袋を片手に持った旦那が「点で終わってる、この文章の続きに、最後にたっぷりオマエのこと書こうと思ってたんやって」と、一にも二にもバスケで、首振るおっさん人形を集めることに精を出していた旦那が、結婚して20年、私に慰めの特大ホームランを打ってくれた。アナタ....

 


こんな書きかけの遺書なんかどうでもエエか、何不自由なく育ててくれた日々への感謝で片づけたらよろし、と気持ちを入れ替えたところで、引き出しから出て来たロエベの小銭入れ

「では、こちらを頂戴いたす」

とズボンのポッケに入れて、いろいろとチャラにしてやったのである。


 

さ、また今月末にも片付けに行くとするか!




 

【おまけ】
・ガル子が日本の高校に行くための荷物整理もそういや大変だったなぁな話は➡️コチラ

・必死に片付けて容疑者扱い...なお話は➡️コチラ

 

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