おきくちゃんストーリー3部作、いよいよ最終章。

(おきくがわからない方は一昨日のブログからどうぞ)

 

会計をすませ、帰り道の薬局に寄った。待合いスペースのちょうど中央あたりが空いていたのでそこに腰かけて自分の順番を待つことにした。

 

すると、どなたかの名前が呼ばれ女性がカウンターへと進む。薬局の方が

「インフルエンザでしたか~」

とひとこと。

 

その一瞬で待合スペースの空気がぴり付くのが分かった。その薬局の周りというのは、眼科、内科、皮膚科に総合病院と集まっているので、いろんな患者さんがいるのは承知の上なのだが、やはり、インフルエンザというワードにはみな敏感なのである。

 

この手は口元へは持っていかぬぞ、帰ったらすぐに手洗いうがいな、と自分に言い聞かせていると、次にワタシの名前が呼ばれたのである。

 

カウンターへ行くと、どっさりと軟膏ちゃんがスタンバイしていた。そして薬局の方が「今日はどうされましたか?」となかなかの声のボリュームで聞いてきたのだ。

痔を公表するんですか、ココで・・・

 

と思いながら、しかしそういえば、自分の診断結果を先生からはっきりとした言葉では言われなかったなぁ、と思いながら「内痔核でしょうかね?」というと

ナイジカク?

とまたなかなかのボリュームの声で、しかもそれは何ですか?みたいな質問返しで返してきたカノジョ。

 

あれ?病名と薬の内容が合わないのか?と思ったワタシは、このやり取りを早く終わらせたい一心で「脱肛ですかね?」と小声で言うと

ダッコウ!?

と、なんや初耳~みたいな声だして、カルテの空白にしかもカタカナで「ダッコウ」とメモしたのだ。

 

おい、病名聞いといて知らんのやったら、このやり取りはなんやねん?しかもこの待合室の多くの人にワタシのおきく事情が漏れてもうて

身削ってキクの贈呈したないね~ん

 

診察室はいい。あそこは、これからこちらのおきくをしっかり診てもらおうと洗いざらい喋るし、もう寄ってたかってチェックしてくださいの気分なのだから。

 

しかし薬局は違う。

個人情報がなんてろ、コンプラインスがなんてろ、とやいのやいの言うわりに、この個人が抱えている病名は、丸見えスケスケなのは一体どうしてなのだろうか。個室を設けろとまでは言わないが、なんかもうちょっとやりようがあるんでないのか?と。

 

 

すぐに浮かんだ外科の看護師さんの顔。カノジョ、病名も何も言わず、お薬でてるよ~を伝えるだけなのに、小声にしてくれた・・・。

 

すべてにおいて、おきくVIP賞は

あの看護師さんに決定だな。

 

 

 

【おまけ】

個人情報なのにオカン全然答えられないというちょっと想像できない事件勃発なお話は→コチラ

 

ムスコのガル男の個人情報には衝撃!キリストが出てきてしまいました、なお話は→コチラ

 

 

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