住む国を変え、家をかえ、学校を変え・・とこの数か月はまさに激動の日々だった。そんな中、この7年どうしても隣り合わせでいた「恐怖感」というのが少しほどけて楽になった、という噺をひとつ。
ある土曜日だったか。
ムスコのガル男から、今日は学校からの帰りに電車で数駅横のモールへ行き、友達と食事をしてそのまま映画を見て、多分かえりは夜の10時頃になる、というメッセージが届いたのである。
ガル男、アメリカでの生活は、どこへ行くのも親が車で送迎というスタイル。友人の家でパーティ、お泊り会、コーンメイズで出口どこどこ?極めつきは、カノジョとのデート。これも全て送り迎えをしてきた。デートの時なんかカノジョに花束を渡したいから、花屋に寄らされてデート場所のスタバに送るという
デートプラン オカンと共有
という手の内丸見え状態で、否が応でもガル男の「好きになる女のタイプ」をオカン知ってまうというのが日常だったのである(その時のAmebaトピックスで選ばれてバズったデートバナシはコチラ)
そんな生活が常だったガル男が、電車にのり、食事をして映画までみて帰宅が夜の10時というプランをオカンなしでやってみる、というのだ。
ガル男が今登ろうとしているのは、大人の「階段」ではなく、チョモランマ。人生最高峰
このことを知ったオカンの気持ちは、心配というよりも、不思議とどこか晴れやかだったのだ。それは、「とうとう、日本での当たり前がガル男も当たり前のようにできるようになった」という安堵だったのではないかと思うのだ。
アメリカでは、子供だけの留守番には年齢制限があるといった、子供の安全を守る法律規制が厳しい。子供がある程度の年齢になっても、外に出て目的地に行くにも、自力で行けるところにモールなどないため、そこへ親が車で送るのだが、その後は頭の片隅に「銃の恐怖」が少なからず残っているのだ。
最後2年住んだネバダは、特に銃の所持に関してはアメリカの中でも法律が緩かった。所持に許可はいらないし、腰にぶら下げて外を歩いてもよいし・・・。
「犯人見つけても、とことん走って追いかけて素手でぼっこぼこにして逮捕」の日本の刑事ものと、「追い詰めて銃を犯人に向け、従わなければすぐ撃つ」のアメリカの刑事ものからも、「銃」に対する感覚や考え方に大きな違いがあるのがわかると思う。
なのでそういう「銃の恐怖」から子を守る親の責任は、常に付きまとい、時に重さをも感じていたこの7年。
その想いからようやく抜け出したのか、というのをガル男のメッセージを読んで「いいよ~」と返信しながら気づいたのである。
日本にいれば、小学生のうちに体験し始めていただろう、「親同伴なしの行動」という冒険が、ようやく今始まったのである。
どんどん羽ばたいてくれ、ガル男くん。
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