クラシックを聞き初めた最初期に買ったCDの一つがショパンのワルツ集でした。
とても親しみやすく、せつなげな音の響きが大好きで、ベートーベンは人生の先輩に励まされるような音楽で、ショパンは愚痴を聞いてくれる親しい友人のような音楽だと感じました。
当時の友人にそのことを話したら寂しいこと言うなぁ、などと言われてしまいました(>_<)
親しみやすいショパンの音楽の中でもワルツは特に親しみやすい曲で、特に「子犬のワルツ」は有名ですよね。ワルツは言わずもがなですが、舞踏曲なので、弾むようなリズムが本当に心地よいです。しかも、ショパンの曲にはいつも陰があって明るいだけの曲ではないので、疲れた心を癒しもしてくれます。
私が1番聞くのは、ルイサダの演奏です(グラモフォン、90年録音)。音やリズムを自由自在に操って、弾むようなリズムとショパン特有の音楽の陰影を見事に再現していると思います。録音も素晴らしいです。
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バロック音楽の礎を築いたモンテヴェルディ。僕は最近までバッハのみがヨーロッパ音楽の源流を作った人だと思っていました。
しかし、最近古楽を聴くようになりモンテヴェルディもまたヨーロッパ音楽の源流を間違いなく作った人だと強く感じるようになりました。
特にバッハに比べてモンテヴェルディには歌があります。素晴らしいオペラも作曲しています(オルフェオなど)。
バッハがベートーベンやワーグナーのような堅固な建築物のような音楽に繋がったとすれば、モンテヴェルディは、プッチーニやヴェルディの歌を中心にした音楽に繋がっていったといえるのではないでしょうか。
そんなモンテヴェルディの曲の中で集大成的な音楽が「聖母マリアの夕べの祈り」です!一応宗教曲ですが、冒頭のファンファーレの華麗な出だし、生き生きとした歌、絶妙な楽器のオーケストレーション、神を讃えた曲だとは思いますが、僕はこのような素晴らしい曲を書ける人間の力の凄さを感じます。
お勧めのCDはやはりレナルド・アレッサンドリーニの再録音盤です(naive,2004年録音)。合唱独唱ともに精度が極めて高く、とかくこういう完璧な演奏は冷たくなりがちですが、この演奏には人間らしいゆらぎがあり、人間の素晴らしさがより一層感じられます。
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僕が聞いたコンサートで最も衝撃を受けたのは何と言っても2000年のギュンターヴァントの最後の来日コンサートです。早朝からチケット売り場に並んだのもいい思い出です。チケットは発売15分で完売したようです。
曲目は、シューベルトの未完成交響曲とブルックナーの交響曲第九番。僕はブルックナーが大好きでブルックナーをどちらかというと楽しみにしてました。しかし!
最初のプログラムであるシューベルトの音が、流れはじめた瞬間から真実の音楽に生まれてはじめて触れた!という感動に包まれたのでした!
後にも先にも、音が地面からわきあがってくるかのような感覚はあの時だけです。
ある意味では一つのコンサートに過ぎませんが、今でも辛いことがあったとき、その時の生命の底からの感動を思い出すだけで、人生強く生きていこうと思わせてくれます(^-^)
本物の芸術と本物の感動。芸術は人間にとって絶対に必要だと実感します。
そんなわけで、僕にとってシューベルトの未完成交響曲は特別な一曲です。
CDで1番聞くのは、ギュンターヴァントといいたいところですが、古くからの名盤、ワルターがニューヨークフィルを指揮したものです(ソニー、58年録音)。ワルターの優しさと温かさと様々な苦労を経た後の人生への諦観とが交錯し、実に感動的です。
ギュンターヴァントは、2000年のライブもCD化されていますが、録音の良さからベルリンフィルとの95年のライブ盤(BMG)をコンサート当日の感動を呼び覚ますために聞くことがあります。
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