湿気や春の陽気で体がしんどくなる理由

雨が降ったり天気が悪くなる、また春のこの季節、

何となくカラダがだるい、肩がこるといった症状を訴える方が多く、

ある調査では女性の半数以上が不調を感じていると報告されています。

不調の原因とは？

高気圧の低気圧の移動が続く

春のこの季節、大気は高気圧と低気圧の移動が続きます。

大気が低気圧になると、身体は副交感神経が優位に働くようになります。副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経ですので、身体がお休みモードになって、「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。

更に低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症物質（発痛物質）の分泌が多くなり、肩こりや首こり、偏頭痛などがひどくなる場合があります。

そして、高気圧が移動すると今度は交感神経が優位となります。やる気や元気が確かに出ると感じるかもしれませんが、実は緊張も続き寝れない夜を過ごしたりしがち。

このアップダウンの落差は身体にとってかなりの負担。これが春に体調を崩す一つの原因となります。

気温の寒暖差

この時期は、雨で気温がぐっと下がったかと思うと、翌日は暖かくなったり、同じ一日でも朝夕は冷え込んだりと、気温差の激しい時期でもあります。

このような気温差は、身体にとってストレスやダメージとして蓄積され、疲れやすくなってしまうのです。

上記にあるように自律神経のアップダウンもかなりの負担。

そこに気温のアップダウンも出てくるので身体はチャンネルを合わせるのに一生懸命となります。

湿邪（しつじゃ）

体内の余分な水分が引き金となって消化器系に影響をおよぼし、だるさや食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のこと。湿度が高く、身体の代謝も落ちがちなこの時期にかかりやすくなります。

こんな時期の不調対策は？

こんな時期こそリズム良く！自律神経のバランスを整える

起きているときに交換神経が、休んでいるときに副交感神経が優位に働く、このリズムを生体リズムと言いますが、このリズムを整える様な生活習慣を心がけましょう。

朝起きたらカーテンを開けて光りを浴び、体内時計をリセットする。これは不眠症改善の第一歩でもあります。
雨や曇りでもカーテンを明け、部屋を明るくしましょう。薄暗い場所にずっといるとメンタルバランスは乱れがちになります。
きちんと朝食をとって活動モードにしましょう、腸が動く事で身体の体内時計が正常に動き始めます。
日中は意識して活動的にしましょう。座りすぎてたら立って伸びをする。トイレに立って少し歩くなど心がけてください。
ウオーキング、ジョギング、雨ならストレッチなどの軽めの運動を習慣にしましょう。特に朝起きた時、夜寝る前のストレッチはオススメです。
夜はぬるめのお湯にゆっくりつかり心身をリラックスしましょう。ゆっくりおやすみモードへと体をシフトチェンジしていきます。

冷えに注意！こまめな体温調節を

気温の変化とともに、このあとはオフィスや電車などの冷房でも寒さを感じることがあると思います。そんな時は薄手のカーディガンやストールを常に携帯し、冷えを感じたらすぐに羽織るようにしましょう。就寝のときもタオルケットを用意しておき、寒さを感じたらすぐにかけられるようにしておきましょう。特に足首やふくらはぎの冷えは厳禁。

レッグウォーマーなど携帯するのも良いですね。

また、暑いときや湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもった状態になります。自宅でエアコンをつける時は、ドライ機能を使うと良いでしょう。

加熱を中心に！栄養バランスの良い食事

実は冷たいものや冷えたものを取り過ぎると体内の湿を増やし、「湿邪」につながってしまうので摂りすぎに注意し、食品が傷みやすい時期でもありますので、できるだけ火を通して温めて食べることをおすすめします。

疲れを溜めないために、魚・鶏肉・もも肉・大豆・乳製品などから筋肉や身体の基である良質なタンパクをしっかりと取りましょう。活動のエネルギーとなる炭水化物や、調子を整えるビタミン・ミネラルもバランス良く、充分にとるようにしましょう。

特にタンパク質は重要です。自律神経の不安定時、内臓も弱りがちなので、消化吸収力に優れたお魚を中心に、タンパク質をしっかりと選ぶようにするとよいでしょう。

またタンパク質の不足は免疫力の低下にもつながり、この後繋がる梅雨だる→夏バテの負のスパイラルに入ってしまうので、注意が必要です。

食事が難しければサプリメントで補給も

どうしても食べるのが難しい場合は、サプリメントでお手軽に摂取する、というやり方も一つの方法です。

おすすめはたんぱく質を吸収しやすくしたペプチドのサプリメント。ペプチドとは、たんぱく質が消化酵素で分解され、アミノ酸が数個固まった状態のこと。アミノ酸を２～３個まとめて取り込めるため、効率的に体内に補給することができます。肉や魚のたんぱく質からアミノ酸を摂ろうとすると、消化され吸収されるまでに3～4時間かかりますが、ペプチドでは、既に分解された状態ですので30～40分で吸収されていきます。またミネラルのマグネシウムと亜鉛とサプリから取るのもおすすめ。頭痛が起こりやすい方は相対的にミネラルの不足が多いです。

このいろんな不調が起こりやすい時期、食事や睡眠、生活習慣もさることながら

体を温めたり湿度をうまく保ったり抜いたりするためにおすすめなのがこちら。