時刻は朝7時25分。
さあ学校に行かねばとあわただしくコートを羽織り、家を出る。
ここ最近は雪のおかげで自転車で登校することがなかったのだが、なんかいけそうな気がしたので自転車で登校することにした。
こうして雪の中を自転車で走るのは生まれて初めてだ。雪が降り始めたころは、
「雪が降ってきた・・・。雪の中自転車で走るのはかなり危険なんじゃないか・・・?」
と心配していたが、実際に走ってみると思ったほどでは無かった。
むしろ楽である。
「これはいいぞ!!これなら朝早くから家を出る必要もないし、電車賃も浮く。自転車最高!!!」
その時だった。ズルっという音とともに視界が一転した。自転車の勢いをまといながらしばらく氷の上を等速直線運動。
「・・・。」
ゆっくりと起き上がり、周りを見回す。幸いなことに車も、歩行者も、同じ学校の生徒もその道路にはいなかった。
「・・・。」
自転車を起こす。だが乗る気にはなれなかった。
自転車を押して真っ白な通学路を進む俺の心には1つの決意があった。
”歩こう。”
