さて、一つの節目を迎える上で振り返ろう。ここまでの歩みはどうだったのか。今の自分は何を思うのか。
心を入れ替えたことで、以前とは違いあらゆることを客観的にかつ冷静に考えられるようになった。人間性もある程度戻り、人と接する機会も増えた。
あらゆる面で全力投球な一年間であったが、その中でも悩み、打ちひしがれたことも度々あった。
正直人間関係にはうんざりである。どちらが悪いとは一概には言えないし、どちらが正しいわけでもない。もうこればかりはそれぞれの持つエゴイズムの対立である以上どうしようもない。ただ、自分は自分として変わるべきだ。自分を出せばそれだけ人は離れる。抑えなければならない。
夢への道のりに関しては今以上にStrictに歩むべきだ。どんなに辛くとも止まればそれまでだ。
人に貧欲であり、夢に貪欲であれ。

 難しい。
 心新たに半年あまり進んで来ていた自分であったが、何というか急にうまくいかなくなってしまった。日々精進しようとするも何をやっても空回り、人間関係においてもそうである。去年の病んだ自分に比べればだいぶましになったものの人格が回復していくにつれて自分の嫌な部分も出てくるようになった。そのせいなのかここ最近友人から嫌われはじめたようだ。
 合わせてくれているようだが無理してる感じが見え見えだ。名指しされているわけではないがたまにTwitterで見かける誹謗中傷もおそらく俺のことだろう。俺の勘違いであって欲しいがあからさま過ぎる。
 いろいろあったおかげでなんとなくだが、相手の感情が分かるようになってきてしまったのだ。 
 これだから人付き合いは面倒なんだと一昔前の自分にもどりそうになる時がある。正直つらい。だからといってまた人付き合いをやめるのでは以前の繰り返しだ。長いこと自分でも嫌だった部分だ。短所があるならこの際治そうじゃないか。俺に見える世界は俺自身が変わらないか限り変わらない。
もう戻りたくはない。もう二度と。

悔しさと憤りで俺は家を飛び出した。もう耐えられない。どうにでもなれと狂ったようにひたすら走った。
ああどうしてこうも俺は自ら積み上げた努力を自身で壊してしまうのだろう。
ここ数ヶ月俺は1年の遅れを取り戻すべく人1倍剣道に打ち込んだ。自主トレも欠かさず行い、強い人たちの試合を見て研究し、また自分の試合をビデオで撮ってもらい家で何度も見直してあれこれ考えた。そのおかげか体が思うように動くようになり自分の剣道のスタイルがみえてきたその時、急に足が動かなくなった。それからというもの何をしても足が動くようにはならず、日に日に足は動かなくなっていった。そして気がつくと俺の剣道は素早さも何もない初心者以下の剣道へと落ちて挙げ句の果てに新人戦では補欠にすらはいれなかった。
悔しい。自分が許せない。この気持ちを紛らわすために両脚に力を込めるがその足は相変わらず思うように動かない。
いつものランニングコースでは足りずそのまま道を外してその倍の距離を走った。
もう泣いていたが涙を拭うことも忘れて走り続けた。
家に着くと同時に玄関先に倒れこみまた泣いた。
目の前に見えるはずの月は雲に隠れ、その空には星の光すら覗いてはいなかった。

今の高校に入学したことによって7年前に二戸の小学校で一緒だった友人と再会することになったのだが、接し方にとても困っている。

彼と最後にあったのは小学3年。今では冷めてるだのなんだの言われる自分だが昔からこういった性格ではなかったし、中学3年より以前(特に小学生のころなんか)は今思えばキチガイといってもいいほどうるさかった。そんな自分が今のような荒んだ人間となったのにはいろいろあったしか言えないのだが、昔と今とでは親にまで驚かれてしまうほど性格が変わってしまった。

こうも変わってしまった今、7年ぶりに再会した友人とどんなテンションで話せというのだろうか。

まさか昔の性格に切り替えて話すというわけにもいかないし今の性格のまま会話をするとなれば1分も持たないだろう。

せっかく再会したからにはいろいろと話したいことは山積みである、しかしこの性格でコミュ障までもこじらせてしまったことで今自分はなにかを変えなくてはならないようだ。

どうしたものか。



朝4時30分、リビングに行くと父がいた。
「今日は入試だから早めに出ないといけない。」
「そう。行ってらっしゃい。」
返すべき言葉が見つからない。
今日は2014年3月7日、あの日から一年がたった。人生で2度目となる挫折を味わい、自分を大きく変えてしまったあの日から。

父との会話も減り、母からネグレクトされ、友人には会うたびに気を遣わせてしまう日々。
表面で平然を装いつつも、その裏側で後悔と迷いを繰り返していた。
失敗を恐れるあまり何をやるにしても中途半端になる。
自分の中の時間は完全に止まってしまっていた。

現実を受け入れられな自分はこの1年何か答えのようなものを探し求めていた。
だが、そんな都合の良いものはそう簡単には見つからないものである。

思考は過去へと飛んだ。
「やっぱりこの学校は良い。俺もここで生活したい。」
校舎を見、目を輝かせてそう呟く自分がいた。
同時にどうしようもない悔しさが湧き上がり、強く歯を食いしばった。
なぜ今ごろ昔を振り返らなければならない。ただつらいだけじゃないか。
だが思考は止まない。
思い出すたびにつらくなり、俺はしゃがみこんだ。
そこにはただ自身の気持ちを裏切ったのだという後悔が渦巻いていた。
だが今となってはどうしようもない過去の出来事である
自分が今どれだけ悔やんだところで何も変わりやしない。
「どうすればいいんだ…!!」
空っぽの俺の心は叫んだ。

"― 4年後、あなたはどうしていると思いますか?"

"― はい、僕の目標を叶えるにはたくさんの困難が伴いますが、たとえどんな困難にぶつかったとしてもただひたすらに自分の夢を追い続けていると思います。"
頬を涙がつたっていた。
ただ、同時にふっと笑っていた。
なんだ、こんなところにあったじゃないか。

悔しさが沸き起こるのは自分が全力で打ち込んでいたから。
そうでないものに悔しさなんておこらない。

やろう。
この気持ちをぬぐうにはやるしかない。
ダメでもダメでもやるしかない。

"I'll achieve many thing I must do."