World Peace Diet ヴィーガンは食べ方ではなく生き方 | 毎日がミラクル☆セドナ❤️奇跡の大地から:ガイアの愛をあなたに☆

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先日、セドナの映画館Mary D. Fisher Theatreというところで
The World Peace Diet の提唱者のDr. Will Tuttle氏の講演会があって参加してきました。


 

彼と奥さんのマデリィンさんはアメリカ中をキャンピングカーで周り、

世界各国でも講演会を続けてきましたが、今はカリフォルニアの森で

70種類の植物を育てながら暮らしているそうです。
(世界を周って、一番、ヴィーガンへの関心が強かったのは台湾だったとおっしゃっていて、

ちょっとびっくりしました)

 

ウィルさんは、ヴィーガンを、The World Peace Diet 世界平和ダイエットと称しています。
(日本語でダイエットというと痩せるため、という感じがしますが

英語のダイエットは日常の食生活という意味でも使われます)

4月22日には地球のことを考えて行動する日 アースデーもやってきますので、
いろんな考え方があるとは思いますが、ウィルさんの講演をまとめてみたいと思います。

長くなりますが、興味がある方は読んでみてくださいね😊

 




【様々な健康の在り方】

       ↑  ↑ ↑
私たちの健康には5種類があります。

肉体的健康

環境的健康

文化的健康

心理的健康

精神(スピリチュアル)的・道徳的健康


これらすべてが相互関係を持って成り立っています。



【環境的健康 x 文化的健康】
ご存知のように、私たちの地球は大きなエコシステムによって保たれています。
しかし、人類の目先の利益のために、そのエコシステムのバランスが崩れています。

現在でも、先進諸国に安い肉を提供するための牧畜のために、
広大な熱帯雨林が伐採され続けています。
 

私たちは酸素がなければ生きていかれないけれど、
それを植物が作り出してくれていることは忘れてしまっています。


環境が悪くなれば、私たちの肉体的健康も悪くなります。


*南米だけではなく、日本にブラックタイガーというエビを輸出するためにマングローブの森も開拓され、多くの野生動物が住処を失っています。


*公害よる健康被害は、川崎病、水俣病などを思い起こしますし、放射能による健康被害は、

原爆や原発事故などもあります。

*古くは19世紀の産業革命以降、ランプのオイルに加え、工場での初期のオートマ化が始まり、大量の油が必要になりました。その当時は、工業用にクジラの脂が使われていたのです。

*ジョン・万次郎は伊豆諸島沖合の無人島・トリ島まで漂流し、そこでアメリカの捕鯨船に救われたことは有名ですよね。

しかしなぜ、そこまでアメリカの捕鯨船が来ていたのか、ご存知でしょうか?
 

それは、イギリスやアメリカの捕鯨で大西洋ではクジラが死滅する勢いで、
何十万頭もの鯨を捕まえていたため、アメリカは鯨を取り尽くしてしまって、
日本の沖合まできていたからです。

日本の捕鯨など比べ物にならない規模で、殺戮的捕鯨がなされていたわけです。

そしてその後、皮肉にも石油の発見が鯨を救うことになりました。


それでそれまでの西洋諸国が鯨を死滅に追いやる勢いで捕鯨していた歴史は忘れ去られ、

日本の捕鯨が批判対象となっていったのです。
(*部分、南米だけでなく〜ここまでは私の加筆)

しかし、周知のように、化石燃料によって
空気も水も空も汚染されていくことになったわけです。

今やプラスティックは世界中の海を
マイクロ・プラスティックのスープに変えようとしています。

そして実は食肉産業も、私たちの環境に大きな影響を与えています。

家畜を養うための豆類、穀類などに使われる農地は約50%以上を占めていて

工業用の農地も含めると約70%は人間の食べ物のためではないのです。
 

私たち人間が食する野菜や果物を育てる農地の比ではありません。
家畜の出すメタンガスは、二酸化炭素よりもずっと温室効果があると言われています。

もし人類の半分でも肉食をやめれば、温暖化は防げるという学者もいます。

もはや私たち人類の在り方・食生活は、地球全体の環境に影響を与えるようになりました。

SDGsを話し合う世界会議においても、温暖化を防ぐためには、
肉食を減らしていくことが、まず初めに一般の人たちが始められることだと発表されています。


【文化的健康 x 心理的健康】

 

 

〜狩猟から牧畜文化への移行がもたらした心理的影響


人類の多くが狩りの生活から、牛や山羊や羊などを飼う牧畜の生活になった時から
動物たちは財産となりました。

英語の家畜という言葉 livestock は、まさに LIVE 生き物+STOCK 財産という意味。

人は家畜を飼うための広い土地が必要となり、家畜と土地の奪い合いが起こり
家畜は奴隷化し、そのメンタリティは家畜の売買だけではなく、
ひいては人間も奴隷にし、人身売買もなされるようになりました。

そして家畜を繁殖させることによって、メス=女性は繁殖のため

というメンタリティが生まれ、封建社会においては、男が支配し、

女性を蔑視する心理状態が生まれました。

そして、現代の食肉産業がもたらすものは「分離」の心理だと、ウィルさんは言います。

朝食のテーブルでベーコンやソーセージを食べながら、

誰もその家畜たちが、どんなに薬漬けになって、どんなに過酷な環境で育ち、どんな残酷な屠殺の仕方をされた肉であるかについて考えたくはありません。

言ってみれば、そのことについて話すのは一種のタブー。

つまり自分が口にする食べものと、自分の生活は分離されたものになってるのです。

日本でもアジは、ヒラメのようにアジのひらき状態で泳いでいると思っている子ども達がいると聞きました。

ということは・・・・

私たちは毎日の食生活の中で、この世界は分離されたものであり、
人類はこの世界の頂点に立って、他の生物より優れており、
支配できる存在であるということを潜在意識に擦り込まれている。



ウィルさんは、果たしてそれが人類にとって健康的な在り方であるのかを問うています。


【心理的健康✖️精神(スピリチュアル)的・道徳的健康】


ウィルさんも、アメリカの一般的家庭に生まれ育ったので

毎日、ベーコン、ソーセージ、チーズ、卵、ステーキなどを食べていました。

タンパク質は、動物性のものからしか摂取できないと信じてきました。
お母さんからそう言われていたからです。

でも長じるにつれ、ウィルさんは疑問を感じてきました。



考えてみると、人間が食べているほとんどの肉は草食動物の肉。
肉食動物の肉は、ほとんど食べない。

もしタンパク質が動物性のものからしか得られないのであれば

なぜ馬や鹿などの草食動物はあんなに筋肉が発達しているのか?

草食動物がタンパク質を植物でまかなえるのであれば、
直接、植物性タンパク質を摂ればいいんじゃないのか?

なぜ人類は家畜を飼うために自然破壊を繰り返しているんだろう?

母なる地球にとって、本当に人類は他の生物たちより優れた存在なんだろうか?



そしてウィルさんは、大学生の時にいわゆる『ヒッピー』のコミュニティに参加したそうです。
そこで出てきた食事は、すべて植物由来のもの。

動物性のものは乳製品、卵、ハチミツも含め、一切出てこない、いわゆるヴィーガン食ですが

その当時は「ヒッピーフード」と呼ばれていたそうです😆

そこでウィルさんは、様々な情報に触れることになります。

 



食の問題は、環境、政治、経済、宗教、心理的な分野における
ありとあらゆる問題と繋がっている。


生産性のために遺伝子組み換えによって交配され、悪辣な環境で飼育され、
残酷なやり方で屠殺される動物たち。

例えば、ヒマラヤの高地で山羊や羊の放牧をしていたり、イヌイットのように生肉を食べないとビタミンが摂れないような環境にある人たちのことを言っているわけではありません。

スーパーで売っている肉は、いただく命に対し感謝を捧げ、祈り、
すべてを無駄なくいただく遊牧民のようなプロセスを経ているものではありません。

最近、日本だけでも鳥インフルエンザで、合計1700万羽ものニワトリが殺傷処分されました。
ニュースを聞いていると、ただの物の処分のように聞こえてしまいます。

命への敬意も祈りもなく、ただ機械的に屠殺していく。


そうした形での屠殺の仕事に携わっている人たちの多くが
家庭内暴力、うつ病、自殺など、精神的に支障をきたしている、とウィルさんは言います。

そういう人たちの健康については、メディアで取り上げられることはありません。
メディアは大企業にとって都合の悪いことは、ほとんど報道しないからです。

それから、乳製品は雌牛を殺してはいない、と思われますが、実はとても残酷です。


ミルクは仔牛のための母乳です。
子どもを産んだ雌牛しか、ミルクは出せません。
ですから、無理やり妊娠させ、こどもを産まさせては、すぐにその赤ちゃんを取り上げ、
また妊娠させる・・・というのを繰り返すわけです。

特に赤ちゃんを産んだことがある人であれば、それがどんなにお母さんにとって残酷で、
地獄のようであるか、実感できると思います。
お母さん牛も、赤ちゃん牛も、引き離される時、悲しい悲鳴をあげるそうです。

そして赤ちゃんがメスであれば、人工飼料で乳牛に育て、オスなら仔牛のステーキになるわけです。

普通に放牧され、健康に育っていけば、25歳まで生きられるのに、

過酷な生活を余儀なくされる乳牛は5歳で使い物にならなくなり、殺されます。

 

人間で言えば、100歳生きられるとして、25歳でリタイヤで、隠居できるわけではなく、殺される。それはある意味、肉牛より残酷な運命ではないでしょうか?

そして、ホルモン剤や抗生剤など多くのケミカルを使われるため、

乳製品にはそういった毒素が濃縮されます。

生産性のために、他の生きものにしていることは、

私たち、人間に戻ってくるのです。

そこでウィルさんは、大地と共に生きる在り方、瞑想などを学び、
仏教思想などにも興味が出てきたそうです。

いつしか、彼にとってヴィーガンは、ダイエットから生き方そのものになっていったのです。

そして、ウィルさんは、ヴィーガンは、そういった様々な問題を軽減していくことができるのではないか、と考えるようになりました。



【ヴィーガンの生き方は、ポシティブな相乗効果を生み出す鍵】




Vegan Living ~ Ahimsa - LOWFPB
ヴィーガンの生き方〜アヒンサー(非暴力)
Holistic Health through Vegan Living (LOWFPB)
ヴィーガンの生き方を通してのホリスティック(全体的)な健康


Healthier Ecosystems
より健康的なエコシステム 

自分の血肉になる食べ物がどんな風に自分の目の前にあるのかを考え、
環境にいいものを選ぶことが、環境保全へとつながる。
  ↓ ↑         
Healthier Economies 
より健康的なエコノミー

消費者が望むものを生産者は作るのですから、たとえ自分で農業をしていなくても、オーガニックの野菜などを買うことで、健康的な食べ物を提供してくれる農家の人たちを支持することができる。より健康なものを選ぶことによって、フェアトレードも含む健康的な経済が生まれる。

  ↓ ↑
Healthier People   
より健康的な人間

より健康なものを選ぶことによって、心身共に私たちも健康になれる。
(ウィルさんは40年以上、ヴィーガンですが、タンパク質不足にも骨粗鬆症にもなっていないし、医者にかかったことも一度もない、とおっしゃっていました)
  ↓ ↑
More Freedom, Justice, Equality 
より大きな自由、正義、平等

ヴィーガンの生き方は単に自分の健康だけではなく、生産者の健康にも配慮する。

生産者の方達のみならず、動物たちへの不当な扱いも是正できる。
  ↓ ↑
More Harmony, Peace 
より大きな調和、平和

ヴィーガンの生き方を通して、自然に内なる平和と調和がもたらされる。
  ↓ ↑
Abundance 
豊かさ

人間が自然と共に、他の生き物と母なる地球でバランスをとって生きることこそが豊かさ。

 



 

【The World Peace Diet は、すべてを統合する生き方】


                      (ウィルさんの奥さまマデリィンさんの絵↑)
 

私は質問コーナーで、

「ヴィーガンを攻撃するような意見を向けられた時、ウィルさんはどのように答えますか?」

と質問しました。
 

彼も今まで、ありとあらゆる攻撃的な質問や意見を投げかけられてきた、として
このように答えてくれました。

 



まずは相手の意見を否定しないこと。

周囲がヴィーガンに対して攻撃的なだけではない。

ヴィーガンに目覚め始めたばかりの人の多くが陥るのは、
ヴィーガンが正しい!という正義を振りかざして、
ヴィーガン以外の人を責めるような態度を取ること。

それはヴィーガンに対する反発を引き起こし、怒りのエネルギーを創ります。

ヴィーガンの生き方は、ガンジーが示してくれたような非暴力の生き方でもあると・・・

相手の生き方を否定したり、非難することは、ヴィーガンの生き方ではありません。


変えられるのは、世界でただ一人、自分自身だけ。

相手を変えようとするのではなく、自分自身の生き方を変えて

どんなに自分が幸せであるかを体現するだけでいい。

それが周囲の人の心に平和の種を蒔くことになる。


それこそがWorld Peace Diet ・ヴィーガンの生き方😊



最後はウィルさんのピースフルな素晴らしいピアノ演奏で終わりました💕

とても満たされ、ヴィーガンとして生きることに、改めて幸せを感じました。


私も、なぜヴィーガンになったの?と聞かれたら、
環境問題や様々なことをお伝えすることもあるでしょう。

問題提起することは、情報のシェアであって、相手を非難することではありません。

でも、なぜヴィーガンなの?と尋ねられたら、こう答えます。

ヴィーガンの生き方は、私を幸せにしてくれるから💕


 

Great Spirit, 

 

父なる天と母なる大地に感謝します


 

セドナから愛と祈りを込めて・・・



ALL MY RELATIONS

 

つながるすべての命に感謝


 

毎日がミラクル!






*興味のある方は以下、ご参照ください。

ウィルさんのサイト(英語)↓

 

 


ヴィーガンに関する日本語のサイト↓

 


 

 

 

 

 

 

 

 



ヴィーガン・コミュニティ(英語)