とっても私事ですが・・・父の記録を書いておこうと思います。
(やっと父の介護が少し落ち着いて、書けるような状況になってきたので)
ご年配のご両親を抱えていらっしゃる方で、私も経験ある!という方もいると思いますし
これからの方の参考にもなるかもしれない、とも思いますので・・・
父の不整脈がおさまらない、ということで
父の看護をし始めたのが10月の半ば過ぎくらいでした。
おかげさまで、それは『手ぶらの中医師・キヨ先生』のツボ押し療法の教えに従って
ツボ押しを繰り返していたら、だいぶ不整脈が落ち着いてきたんです。
ところが!
10月26日の朝、母から電話があり、
父がベッドから起きあがって、ベッドから降りる時に転んでしまった、
痛がって、NANAを呼んでくれ、と言ってるから来てやってほしい、と。
4月30日にも、庭というか、車庫の前のコンクリートのところで
靴紐を踏んで倒れてしまい、しばらく寝たきりになっていました。
その時は、レントゲンも撮ったのですが、骨に異常なし、と言われ
なんでそんなに痛むのかわからない、と言われました。
そして、5月半ば、私がしょっちゅう、水を飲んで、と言っても
なかなか飲まず、尿が出なくなり、カテーテルをつけることになりましたが
医者がおそらくカテーテルも取れないし、歩けるようにもならない、と
言われていました。
しかしツボ押しや温灸を続けたところ、
2週間でカテーテルも取れ、2ヶ月かかりましたが、それでも歩けるようになりました。
なので、今回はベッドルームでこけただけだったので
おそらく時間の問題だろう、と思ったので、前回と同じように父のケアをしていました。
ママも、気を紛らわしたほうがいい!と言って
父のそばで「日本軍歌集」を広げて、知ってる歌を一緒に歌おうとしたり・・・
痛みが和らいで、もう痛くない、という時と、
また激痛が走るのを繰り返していました。
膝を打ったと言って、初めは膝が痛い、と言っていたのですが、
だんだん腰も痛い、と言い始め、
なかなか痛みが治らないのと、右の腰の股関節のところが腫れてきたのでこれはおかしい・・・骨がずれたのでは?と思い、いつも頼りにしているコート先生に連絡。
でも電話に出ないし、返事もない・・・リタイヤしたのかな?と思い、
長年の友人でマッサージセラピストの友人・ハーモニーに話すと家に来てくれた!
(コート先生もハーモニーもこのページに出ている↓)
すると彼女のお母さんも2週間前に、膝をついて転んだのだけど、
膝を打った衝撃で腰の骨にヒビが入り、手術をしてリハビリ中だと。
なので膝を打ったとしても、腰の骨がずれるか、ヒビが入るか何かしたと思う、
私のお母さんと同じようなケースだから・・・
でも手術は30分ほどの簡単なものだったから、大丈夫よ!
まずはレントゲンを撮ったほうがいい、
ということで、レントゲンを撮ってもらうことにしました。
(実は父は前回、救急で入った時、冷たいレントゲン室に30分も放置されたので
病院に行きたくないと言っていた・・・)
でも痛がっているので、自分の車で行くか、救急車を呼ぶか・・・という話になった。
ここでアメリカの医療事情:救急車は無料じゃない!
ということで、ハーモニーが助けてくれて、父の入っている国の保険に電話したのですが
たらい回しにされ、英語が母国語の彼女にも、一体、何を言われているのかわからない状態。
結局、救急車が隣町まで無料なのかわからず、自分の車で連れていかれるなら
そうしたほうがいいんじゃない?ということに・・・😅
そしたら、タイミング良く、コート先生から連絡が!
父が病院の前にコート先生に診てもらいたい!というので
(父は病院よりコート先生を信頼している)
まずは先生のところへ!
(コート先生のところも、病院も隣町)
なんとか父を車に乗せたものの、先生のところについても痛がって車から降りれない!
そしたら先生が車まで来てくれて、車の座席に座ったまま、父を触診してくれた。
すると「多分、2箇所、ヒビが入っていると思うから、すぐに病院に行ったほうがいい」と。
ケニーも手首の状態がおかしかったので、その場でピッと直してくれた(凄い!)
(先生は半分、サイキック的力も使っていると思う😅)
それでそのまま、救急病院へ・・・
さあ、車からどうやってパパを下ろすか・・・
大きな若者の看護師が出てきて、なんとかパパを車から抱き抱えるように
車椅子に乗せてくれた・・・
でも座っているのが辛いので、何度もストレッチャーに乗せてください、
と頼んだのですが、すぐに看護師が行きます!と言われたもののなかなかこない。
救急だから、順番があるのはわかるのだけど、
パパはずっと寝ていた状態から急に体を縦にしたせいか、
血圧が下がったようで前につんのめって、今にも落ちそう!
そばにいた女性が見かねて、受付に怒鳴り込んでくれた!
「あのね!私はあの人のことは知らないけど、あの状態で放置していいと思ってんの?
早く横になれるようにしてやって!見なさいよ、あんな年寄りを放っておいていいの?」
みたいな感じで凄い剣幕で・・・
そして私たちのところに来て涙ながらに
「私はこの半年で、パートナーと父を亡くしたの。だから見ていられなくて・・・」と。
そしてパパの手を取って
「ハニー、大丈夫よ、もうすぐ来てくれるから。しっかりして」と言ってくれた。
(アメリカ人はそういうところがオープンでいいな、と思った瞬間だった)
もう、家に帰りたい、という父を私も
「もう病院にいるし、家に帰るって言ってもこの状態では車にも乗れないでしょ?
家に帰っても解決にならないから」
となだめているうちに、看護師がやっと出てきてくれた。
「ミスター・スズキ、今、ベッドに寝かせるからちょっと我慢してね」
それでそのまま車椅子で救急病棟のカーテンで仕切られているだけの個室へ・・・
(つづく)