『惑星ソラリス』
1972年 ソ連
アンドレイ・タルコフスキー
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私にとって最初に見たタルコフスキー映画であり、勝手にタルコフスキーの最高傑作だと思っている『ノスタルジア』と共に好きな作品です
海と雲に覆われた惑星ソラリス
主人公クリスは、ソラリスの調査の為に、ソラリスの上空にある宇宙ステーションにやってきます
この宇宙ステーションやロケットが笑っちゃうくらいチープなんですが
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0171.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/15/sedmikrasky-citylova/1a/44/j/t01280062_0128006212298919238.jpg?caw=800)
そこがまたいい
ラストはまさかのひょっこりひょうたん島です
ソラリスの海は知性を持つ有機体であり、人間の思考や記憶を物質化します
やがてクリスの元に、ソラリスの海が物質化した死んだはずの妻が現れる
この妻役の女優さんが浮き世離れしていて美しい
![5時から7時までのパブロ☆パブロのひとりごとブログ☆-ファイル0172.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/15/sedmikrasky-citylova/07/3b/j/t01140049_0114004912298919240.jpg?caw=800)
「惑星ソラリス」という題名ながら、SF的要素は少ないです
日本公開当時は、SFファンにボロクソに言われたそう
その代わり、“映像の詩人”と呼ばれたタルコフスキーの、“水、火、風”をモチーフにした神秘的な映像美に溢れていて、目を見張る程の美しいシーンがいくつもあります
無重力になった宇宙ステーションでの、宙を漂うクリスと妻 、そして絵画のシーン
クリスの夢の中で、クリスの足を洗う母親の姿
そして、窓辺に佇む妻と、部屋中に溢れるオレンジ色の光の美しさには、懐かしいような不思議な気持ちになって、何度見ても涙が溢れてきます
タルコフスキーは本作を“失敗作”と言っていたそうですが、難解な作品が多いと言われるタルコフスキー映画の中では、わかりやすくて見やすい作品だと思います