昨日、メンバーの一人と事務所近くに1週間ほど前にオープンしたお店にランチに行ってきました。
ランチメニューは素材のお肉にこだわった、自信あるメニュー、ポークジンジャーたった1つです。
厚手のお肉が柔らかく、ジンジャーがきいて、とてもおいしかったです。
お肉の付け合せにザワークラウトとサラダがついていて、サラダには自家製の、これまた人気の高い自慢のドレッシングをと勧められました。
そのドレッシングは玉ねぎをベースによく利かせたものなので、玉ねぎベースのドレッシングがお好きな方にはお勧めです。
ところで皆さん、五葷(ごくん)と呼ばれる野菜をご存知でしょうか。
ネギ科ネギ属などの野菜で、仏道修行の際に三厭(さんえん)、すなわち獣・魚・鳥の肉食と、五葷:人間の元来持っている気を傷つけてしまう、刺激の強い特殊な野菜。肉食は殺生の理由から、五葷は人の気を乱すからとの理由で仏道では避ける食材のようです。
何を五葷とするかは、時代や地域によって異なるようですが、ニンニク、ネギ、ニラ、玉ネギ、ラッキョウ、などがそれに当たるようです。
余談ですが、これらはオリエンタル・ベジタリアンとも言うらしく、真偽は定かではありませんが、飛行機搭乗前に、機内食のオーダーでリクエストしておくと出してもらえると聞いたことがあります。本当ならすごいサービス対応力ですね。
で、私は五葷が体質的にダメなようなんです。特にネギ、玉ネギなど日頃出会う率の高いこれらは、子どもの頃からダメだったので、ただの好き嫌いと思っていたのですが、この頃はアレルギーかなと思っています。他の五葷も体調が悪いと食べられません。食べると具合が悪くなります。
ですので、人気のドレッシングを勧められたのですが、玉ネギがすごいのでかけませんでした。
するとお店の方が「アレルギーですか?」と聞いてくれて、「そんなところです」と答えると、謝ってくださり、別の小皿にわざわざマヨネーズを出して持って来てくれました。
とても気を遣ってくださり、おいしく、心地よく食べてもらいたいという気持ちが伝わって来ました。
ドレッシングが野菜にすでにかかっているのであれば最悪なのですが、瓶にスプーンが添えられていたので、かけなければいいんですね。
ネギや玉ネギが入りそうだと思うメニューの時には、注文の際に入れないでともお願いします。ですので今回は事前に伝えてもいませんし、サラダにかかってもいなかったので残すこともなく、食べることができました。なのでお店の方が謝る必要もないですし、とてもおいしくいただけました。
ですがお店の方は、不意なお客様の不都合、おいしく食べることができないことに少なからず心を痛め、臨機応変に少しでもなんとか心地よく食事ができないかと心を砕き、マヨネーズというイレギュラーな対応を、今できることとして、してくださったのだと思います。
何か嬉しいですよね。
初めて行ったお店でこのような対応をしてもらえるのは。
相手に関心を持ち、小さなことに気づき、相手が心地よくなることを惜しみなく、ごく自然な立ち振る舞いでしてくれる。
ありがたいですね。気持ちがホッコリしました。
本当においしく、気持ちいいランチのひと時を過ごせました。感謝です。
こんな心までもおいしいランチ、皆さんも味わってみませんか。
ひろこ
お店は、『 GRIP PROVISION 』です。 http://grip-provision.com/