パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -134ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

週中にヨーロッパでは

サッカーチャンピオンズリーグが行われ、

FCポルトはホームで

マルセイユと対戦しました。

 

“中島翔哉所属のFCポルト対

 酒井、長友擁するマルセイユ”

“日本人対決、中島対酒井が実現”

といったような文脈で

日本のメディアは伝えていましたが、

当然、ポルトガルのメディアは

そんなことに興味はなく、

“元FCポルト監督

 ヴィラス・ボアス率いるマルセイユ

 対セルジオ・コンセイソン率いる

 FCポルトのポルトガル人監督対決”

“ヴィラス・ボアスが古巣に凱旋”

といった内容の記事が

対戦前から多く流れていました。

 

ヴィラス・ボラスは

ポルト出身のポルトガル人で、

FCポルトの監督時代にはリーグ無敗優勝や

ヨーロッパリーグでの

史上最年少監督優勝など、

センセーショナルな結果を残して、

一躍世界的名将の仲間入りを果たしました。

同じ世界的名将のポルトガル人監督、

モウリーニョもそうですが、

このヴィラス・ボアスにしても

選手としての経験はあまりなく、

少年時代に小さなアマチュアクラブで

プレーしていただけで、

それでもフットボールのサクセスストーリーを、

監督として現在も描き続けています。

 

選手の延長上に監督の道があるとか、

プロ選手の実績がプロ監督の道に繋がる

といった概念を覆す前例が

ノンフィクションとして現存すると、

サッカー好きの誰もが

具体的な目標を持てるかもしれません。

アメリカでは各スポーツにおいて、

選手は選手、コーチはコーチといった、

それぞれが別の職業だという

考え方が浸透していて、

サッカーにおいてもこういった概念が根付けば、

様々な個性的監督が今後も増えていくでしょう。

 

ただ、選手経験のあるものからすると、

やはりプロとしての選手経験が

少しでもある監督の方がより説得力がある、

という事実、現実は少なからずあると思います。

もしプロ選手の経験がないのであれば、

監督としてのライセンスと能力プラスアルファで、

何らかの専門技術、能力を持っていること。

モウリーニョのように

多言語を話せる語学力でもいいし、

トレーナーやビジネス力でもいい。

本田圭佑選手が立ち上げた

サッカークラブで監督を務める

武井壮さんはラジオのインタビューで、

“選手を上回る何かを持っていること”

とおっしゃっていました。

武井壮さんはフィジカルの部分で

選手を上回れる。

フィジカルトレーナーとして、

パーソナルトレーニングを選手に提供出来る、

といったプラスアルファの技能を持っている。

監督というファクターに加え、

ミックス出来る専門的な何かを持っていないと、

選手の信頼を得るのは

簡単なことではないと思います。

 

それにしても、

多くの優秀な監督、コーチが

ポルトガルから輩出されるのはなぜだろうか。

モウリーニョやヴィラス・ボアスだけでなく、

マルコ・シウバやヌーノ・エスピーリト・サント、

先日ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマの

監督に就任したリカルド・サー・ピントなど、

世界各地のビッグクラブで

ポルトガル人が監督になっています。

 

なぜなんだろう。

指導者育成の制度が優れているのだろうか。

こういう時代なので、制度といっても、

特にEU圏内ではどこの国も

そう大差はないでしょう。

 

指導者個人だけではない。

ポルトガル代表チームも、

特にEU内で大きな結果を出しています。

2016年にEUROチャンピオンとなった

男子フットボールだけではなく、

女子フットボールも強い。

男子フットサルもEUを獲ったし、

女子フットサルも強い。

おまけにビーチサッカーまでEUROを獲っている。

なぜだろうか。

 

私は何度かポルトガルに滞在、生活をし、

ポルトガル人の生活習慣やメンタリティ、

価値観などに幾度も触れているのですが、

なぜこんなにどのカテゴリーでも

結果を出しているのかよく分かりません。

 

人口は日本の10分の1程度だし、

決して何かにストイックになったり、

生真面目な国民性ではない。

どちらかといえば怠惰だし、

たとえライザップの手法を

ポルトガルに持ち込んだとしても、

決して日本のような

センセーショナルなムーブメントには

ならないでしょう。

ブラジルのように大きな経済格差が存在し、

フットボールで稼ぐことが何よりも効率的だという

コンセンサスや歴史があるわけでもない。

 

なぜなのか、よく分からない。

いつも思うのですが、謎です。