前回の記事で、
ストレッチは10カウントで止めるのではなく、
30~40秒、もしくは1分、
それぐらい時間をかけて行うように、
という事を書かせて頂きました。
今回はストレッチを行うタイミングについて。
ストレッチにはざっくり分けると、
静的ストレッチと動的ストレッチ
というものがあります。
前回から書かせて頂いているものは、
静的ストレッチの方です。
止まったポーズで特定の部位を意識しながら、
痛気持ちいいと感じる辺りでゆっくり伸ばす、
というもの。
何事にも古い慣習というものがありますが、
この静的ストレッチも何となく運動前、
スポーツ前に必ず行っているという方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
昔、部活でもそうしていた。
ジムのトレーナーに言われた事がある。
その流れで何の疑いもなく、何となく行っている。
まだほとんどの方がそんな感じではないでしょうか。
トレーナーは知っていなければならない事ですし、
一般の方でもご存知の方もいらっしゃると思いますが、
この静的ストレッチの効能にも特徴があります。
副交感神経が優位になり、リラックス効果がある。
そして、ある一定時間筋出力が下がってしまう。
筋出力低下の影響は
大体1時間ぐらい続くと言われています。
なので、
トレーニング前、試合前の静的ストレッチはナンセンス、
と言い切るトレーナーもいたりします。
ただ、全ての状態においてトレーニング前、
試合前に静的ストレッチを行ってはいけない、
とは一概には言えないと私は思います。
どんな運動、行動にも言える事ですが、
そこに意図、コンセプトがあるかどうかが大事になります。
先日ユーロを制したサッカーポルトガル代表も、
試合翌日の練習風景ではボールを使ったトレーニング前に
座位の静的ストレッチを入念に行っている映像を、
当時リスボンに滞在していた私も
何度もテレビで目にしました。
イチロー選手は試合前に、
固いとされる股関節のストレッチを入念に行うと聞きます。
では、イチロー選手は
試合の何時間前に球場入りしているでしょうか。
試合前であっても後であっても、
そこに意図があればいいと私は思います。
トレーニングにしてもストレッチにしても、
その動作にどんな特徴、長短があって、
なぜ今それを行うのかが明確である事。
常識も言い切られた論調も、
自分なりに疑ってみると別のアプローチの仕方が
見えてきたりするのではないでしょうか。