流れ。 | パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photowriter】 Takahisa Furukawa

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photowriter】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆東京浅草、ポルトガル写真


どのスポーツもそうだと思いますが、
サッカーにも流れがあります。


良い流れの時にいかにチャンスをモノに出来るか、
悪い流れの時にいかに我慢強く凌ぐ事が出来るか。


そこの結果で、試合での勝ち負けが決まります。


今日の東アジアカップ、日本×中国の試合も、
流れの怖さを感じさせられる試合だったと思います。



流れを考えた時に、試合の入り方も重要です。


日本は立ち上がりからラインも低く、
低い位置からボールを入れてくる中国のやり方に合わせてしまいました。


全体のラインを高くして、ボールの出所を押さえる必要がありました。


後半は高い位置からのプレッシャーも速く、
槙野選手の精度の高いクロスからの2点目、
柿谷選手の外から中に入っていくドリブルからの3点目が入りました。


あまり触れられていませんでしたが、
原口選手の中から外への全速力でのフリーランニングが、
3点目のチャンスの可能性をより上げていた事は言うまでもありません。


日本が押せ押せの流れで、中国選手の動きも止まっている。


とどめを刺さなければいけませんでした。



サッカーでは、内容にもよりますが、
2点差というのは決してセーフティリードではありません。


大切なのはその後、どちらに得点が入るかです。


これは流れにも関係しているところで、

歴史的にも2点差を追いつく、ひっくり返すというドラマは
何度も起きている事です。


4点目を取り切れなかった事が、ドローに終わった大きな要因だったと思います。



それと気になったのは、前半の早い段階で、
今日の主審は笛をよく吹くタイプだという事は分かっていたと思いますが、
ペナルティエリアの前でファールを与え過ぎていた事。


相手のフリーキッカーの精度の悪さに助けられていましたが、
世界のトップ相手にあれだけフリーキックを与えていたら、
ビッグチャンスを何度も与える事になります。


元代表の中村俊輔選手は代表の頃、
“海外の試合では審判の特徴にも慣れていかなければならない”
と言っていた事があります。


チームでのアジャストメント能力も大切ですし、
それが流れにも影響していくところだと思います。



今日は選挙で、自民党が圧勝、民主党が惨敗しました。


でも前回は全く逆だったはずです。



“レスト・ディフェンス”という言葉もありますが、
良い時にこそしっかりリスクマネージメントをする事も、
流れに簡単に“流されない”ためにも必要な意識なのだと、
改めて感じさせられました。