「永遠の僕たち」
自動車事故で両親を亡くしたイーノック(ヘンリー・ホッパー)。見知らぬ人の葬儀に遺族のふりをして参列するのが彼の趣味。そこで出会った少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と互いに心を開き始める。イーノックは事故の際の臨死体験をきっかけに、ヒロシ(加瀬亮)という第二次世界大戦で戦死した特攻隊員の幽霊が見えるようになっていて、普段はヒロシと遊ぶ時間が多かった。ある日アナベルはガンと闘病中で自分の余命が3ヶ月である事をイーノックに打ち明ける。やがて自分の葬儀を自分でプロデュースしたいと告白したアナベルに、イーノックはその手伝いをすると約束し、デートを重ねながら心を通わせていく。最後の時が近づいたアナベルと言葉を交わしていると、ヒロシが彼女のお伴をしようと現れる。そしてついにアナベルの葬儀を迎える。
主演はイーノック役のヘンリー・ホッパー。あの故デニス・ホッパーの息子です。
目鼻立ちが父親そっくりで、本当にカッコいい。
周りとはちょっと“違う”というあの役も、父親譲りなのかハマっていました。
そしてアナベル役のミア・ワシコウスカ。
もうメチャめちゃかわいかった。
また特攻隊員のゴースト、ヒロシ役の加瀬亮さん。
やたら英語が流暢だと思ったら、どうやらお父さんの仕事の関係で子供の頃は海外生活だったとか。しかも某有名企業の御曹司だそうで・・・知らなかった。
アナベルがイーノックに自分の余命が3ヶ月である事を告白し、
それを受けてイーノックが“3ヶ月もあれば何でも出来る”と言い返したシーン。
何て事のないシーンだったのですが、例えば自分に大切な人がいたとして、
その人に余命3ヶ月だと告げられたとしたら、
果たしてそのセリフをあんなにも自然に、
かつ軽々しくなく相手に言ってあげる事が出来るだろうか。
ふと考えてしまいました。
また最後の葬儀のシーン。
自分もアナベルとの思い出を語りたいと言って壇上に上がったイーノック。
アナベルとの時間が走馬灯のように巡るだけで、
結局何も語らずに映画は終了します。
彼にとって、それらは“思い出”というニュアンスとはちょっと違うものだったのかもしれません。
誰一人席を立つ事もなく、
私も何となくエンドロールが終わるまで座っていると、
最後に“デニス・ホッパーの思い出に捧ぐ”と出てきました。
彼の実体験だったのでしょうか?
年内最後に?何か心温まる映画を観れたような気がします。
ただ残念だったのが、私の近くに座っていた年配の夫婦。
オバさんの携帯メールがバイブではありましたが何度も鳴っていました。
一回目は返信を打ち返し、二回目からはさすがにマズいと思ったのか、
どこかに隠して音が響かないようにしていましたが。
年配の方でもこのようなマナーの悪い方はいらっしゃいますね。
子供ではないので分かってはいるんでしょうけど、
ちょっと意識が行き届いていないというか。
ガキだろうが年寄りだろうが、
最低限のマナーは守って頂きたいものです。